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魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜
sts 20 「賑やかな朝」
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 このメカニックコンビは何を言っているのだろうか。色々と問題発言をし過ぎなんだが。
 まあ確かにマリーさんを始めとした年上の人達が俺達の代にこの手の話をしたがるのは分かる。俺を始めなのはやフェイト、はやて共々誰ひとりとして恋愛経験がないのだから。
 だがしかし、それでもこの場で話すのはどうかと思う。
 この場には恋愛というものがよく分かっていない子供も居るし、恋愛に関する話が苦手な人間も居る。いつもと変わらない顔をしているのはシグナムとヴィータのふたりだけ。朝錬の時間のはずなのに緊張感なんてものは微塵もなくなっている。

「うーん、でも夫婦だとシュテルちゃんよりもディアーチェちゃんじゃないかな? ショウくんにお弁当作ったりしてるみたいだし」
「あーそういえばそうですね、私も何度か見たことあります。ショウさん、実のところどういう関係なんですか?」

 シャーリー、何でそうもさらりと質問することが出来るんだ。羞恥心が刺激されるには充分なほど踏み込んだ内容だぞ。
 正直この流れはよろしくない。
 適当に答えつつ誰かに手伝ってもらって話題を変えよう……何でスターズとライトニングの隊長さん方はチラチラとこっちを見ているのかな。そんなんじゃ威厳なんて保ててないぞ。副隊長達は……平静を保っているように見えるが、多分助ける気はないだろう。
 ならばフォワード達を頼って……無理だよな。ディアーチェを知らないメンツばかりだし、話を振ったらテンパリそうだから。まだギンガが残ってはいるが、表情からして援護射撃はしてくれないだろう。むしろ話を振ればシャーリー側の発言をする気がする。

「どうもこうも友人だ。弁当だって義母さんやシュテルの分を作るときについでで作っていただけだし、シャーリー達が思っているような弁当じゃない。そもそも俺のことよりも隊長陣の恋愛を心配するべきだろ。仕事が恋人みたいになってるわけだし」
「ちょっショウくん、ここでそういう風に振る!?」
「そ、そうだよ。私は休めるときは休んでるよ!」
「フェイトちゃん、その言い方だと私は休んでないみたいだよ!」

 なのはの言葉にフェイトはすぐさまそういう意味で言ったのではないと返す。それになのはは本当は分かっているといった言葉を返し、次第にふたりは意識を互いだけに向けていくような気配を醸し出す。
 世の中には同性愛というものは存在しているし、それを否定するつもりもない。しかし、この場でそのように誤解されるのはなのは達も嫌だろう。
 子供達や恋愛に疎そうなスバルはともかく、ティアナあたりは知識くらいは持っていそうだ。またマリーさんやシャーリーは面倒な方向に話を持っていく可能性もある。
 ふたりの隊長としてのメンツ云々の前に人間性を疑われるような
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