第1章:平穏にさよなら
第19話「模擬戦」
[10/11]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ないですかね?」
模擬戦が終わった後、クロノさんに質問される。
...え?結果?勝ったよ。普通に最後の一撃が命中して終わり。ただそれだけ。
「...確かに、載っているのは魔法の術式だけで、本自体には固定化の魔法以外はなにもかかってないな...。」
固定化の魔法とは、劣化や風化を防止するための魔法の事だな。
「...しかし、この本の存在が上層部にばれたら、卒倒するぞ...多分。」
「とんでもない魔法ばかり載ってますからね。」
「まぁ、それの所有者は君...と言うより、君のデバイスになるのか?」
「そうですね。」
僕は借りただけにすぎない。
〈私はマスターの所有物なので、グリモワールもマスターの物ですよ?〉
「...そうなるのか?」
「...まぁ、ロストロギアではないから、君が持っていてくれ。」
クロノさんがそう言うのなら持っておくか。
「しかし...君は魔力ランク詐欺もいい所だな。Bランクでどうやってあそこまであんな大魔法が放てるんだ...。」
「大気中に散らばった魔力を全て再利用していますからね。後は、織崎の魔法の魔力をそのまま吸収したり...。」
「...一度、君の魔導師としての全てを詳しく検査したいよ...。」
いや...なんか頭を悩まさせてすいません...。
「それとあのカートリッジの使い方はなんなんだ?」
「リヒト曰く、ベルカ戦乱時代には一部で使われていた技術だそうです。」
使い方はそのまんまカートリッジを弾丸として使うだけだし。
「古代ベルカ...か。」
「文献か何かに書いてあるかもしれませんよ?この技術は、魔力が少ない者が攻撃力を補うために武器に工夫を加えた事でできた事ですから。」
「魔法で手を加えた訳じゃないのか?」
「一応は...ですけどね。」
銃の構造上、何かしらの術式が必要らしいけど。
「...戦力の増強などにも使えるかもしれないな...。後でユーノに調べてもらうか。」
ぶつぶつと何かを呟くクロノさん。...まぁ、僕には関係ないだろう。
「...他は特にないな。君が僕以上に魔力の使い方が巧いのも分かったし。」
「魔力不足は扱い方で補えってね。以前は操作技術を上げる事しかできませんでしたから。」
そう言って、一度模擬戦に関する話は終わらせる。
「お兄ちゃんさっすがー!」
「神夜君に勝つって...私でも難しいのに...。」
緋雪と司さんが褒めてくれる。
「...あっちは貴方が勝った事が信じられてないみたいだけどね。」
「あー....。」
かやのひめさんの言葉に織崎の方を見ると
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ