第1章:平穏にさよなら
第19話「模擬戦」
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「...計算通り。」
「っ、ぐぁああっ!?」
当然、避けた先を狙う。
飛び上がった所をバインドで足止め。そして、剣で攻撃。簡易的だが、計算通りだ。
「むっ....?」
吹き飛ばされながらも、織崎から魔法を使った気配がする。
何をしたかと思ったら、またもや僕がバインドで拘束された。
「この程度...!なっ...!?」
また解析で解こうとしたら、さらにいくつものバインドで拘束される。
「(飽くまで時間稼ぎをするつもりか...!)」
まずい...非常にまずい。バインド自体は時間は少しかかるが、解けるだろう。問題はそこじゃない。少しの時間、その間に僕の魔力じゃ防げない攻撃をしてくるに違いない。だとしたら、それを喰らう前に何とかしなければ...!
「(後...少し...!)」
バインドは既に半分以上解析して解除した。だけど、間に合わない...!
「これで、終わりだ!“ブレイブバスター”!!」
紺色の光の奔流が迫ってくる。バインドは解け切っていない。回避は不可能...!
―――ならば、回避せずに正面から打ち砕けばいい。
「“カートリッジ・リボルバー”、フォイア!!」
「なっ..!?がぁあっ!?」
放たれた弾丸は、砲撃魔法を貫き、織崎に直撃した。
何をしたかといえば...タネを明かせば簡単な事だ。
まず、リヒトを持っている左手に掛けられているバインドだけを集中して解除し、リヒトが使えるようにする。そして、即座に形態を変えて“切り札”を使って砲撃魔法の術式の基点を貫いてそのまま織崎を攻撃しただけの事だ。
砲撃魔法も基点を破壊したから僕に届く前に爆発して掻き消えている。
「(カートリッジをそのまま弾薬として使う形態...さすがの威力だ...。)」
今のリヒトはライフル銃のように長い形のリボルバーの形になっている。カートリッジは弾丸の形をしており、本来は魔力を増強するためだが、この形態ならそのまま銃の弾丸として使える。
確か、名前は...カノーネフォームだったな。
砲撃魔法を風穴を開けるかのように貫通し、さらに織崎の防御力をも貫通した。
古代ベルカの技術...流石だ。
〈『本来は魔力を増強するためのものですので、それをさらに応用した形です。威力は今のように保証できますが、多用は控えてください。子供の体であるマスターには負担が大きすぎます。』〉
「『分かってる。今も痛みと痺れがでかい。』」
尤も、この戦いでは後一回しか使えないけどな。カートリッジ自体がないし。
「カートリッジ...だと...!?」
「おいおい...僕がベルカ式を
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