第1章:平穏にさよなら
第19話「模擬戦」
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放つ。
「っ...プロテクション!」
咄嗟に織崎は防御魔法を使い、防ごうとする。
「ぐっ....!?」
「おまけ....だっ!」
あっさりと防御魔法を貫き、織崎は怯む。さらにそこへ、僕はロイヒテンファルケンをもう一度放つ。しかし、効きはしたものの、剣で少し逸らされてしまった。
「(防御が固いと言っても、ダメージは攻撃力−防御力にはなってないみたいだな。防御さえ貫けたら、そのまま大ダメージになるのか...。)」
今までの通用した攻撃からの織崎の反応を見ると、そんな感じがした。
「(...大気中の魔力で創れるものは威力を考慮すると、多くて五つ...いや、三つか。僕自身の魔力は一応残っているから、“アレ”も含めて攻撃が通用するのは多くて七回...か。)」
一回分は他の回数分の攻撃を当てるために使うだろうから、実質六回か。
「(恭也さんが使っていたあの技...あれを使えば隙を作れるだろう。)」
長く思考してしまった。実際にはあまり時間は経っていないが、織崎が体勢を完全に立て直すほどには考え込んでいたようだ。
「行くぞ...っ!?」
駆けだそうとした瞬間、手足が動かせなくなる。...バインドか...!
「だが、甘い...!」
即座に術式を解析、魔力を吸収してバインドを解く。
「なっ...!?」
「創造開始...!」
大気中の魔力を利用し、三つの剣を創る。もちろん、織崎の防御を貫けるように強固に魔力を凝縮して...だ。
「投影魔術...!」
「...フォイアー!」
やっぱりと言うべきか、投影魔術と勘違いされる。
それはともかく、剣を自在に操るように織崎に向ける。
「(一つは牽制。もう一つは攻撃。そしてあと一つは隙を突くように...!)」
「くっ....!厄介な...!」
避ける、弾く、受け流す。そうして僕の攻撃を凌ぐ織崎。
「このっ...!はぁあああ!!」
しかし、さすがに対処できるのか、一瞬の隙を突いて僕に攻撃してくる。僕を攻撃すれば制御も乱れると判断したのだろう。
「だが、それは悪手だ。」
「っ...!?しまっ...!?」
しっかりと魔力で身体強化し、織崎の攻撃を真正面から受け止める。...そう、“受け止める”事によって、足止めをした。
背後から高速で剣が飛来する。
「っ....!」
何とか上に跳ぶ事で剣を避ける。もちろん、僕には当たらない軌道だから、剣はそのまま僕の横を通り過ぎる。
「二つだけ....!?」
そう、飛んできたのは二つの剣だけ。なら、もう一つは
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