第1章:平穏にさよなら
第19話「模擬戦」
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模擬戦が開始されるが、織崎は構えすらしない。
「(...先攻は譲るってか?)」
まぁ、以前に視た特典からすると、その余裕も分かるけど。
「魔力が少ないからって、その余裕は命取りだぞ。」
小手調べとして弓状にしたリヒトで矢の形の魔力弾は放つ。
しかし、その魔力弾はあっさりと織崎の体に弾かれ、霧散する。
「そうか?そのつもりはなかったんだけどな。」
「(嘘つけ。思考ではそう思ってなくても、心の奥底ではそう思ってるんだよ。)」
多分、構えがないのが構えなつもりなのだろうけど、そんなの特殊な武術を極限まで極めた者がする事だ。達人ですらないのに、構えがないなんて余裕からとしか考えられん。
「(“十二の試練”...火力不足な僕の天敵だな。)」
さっきの攻撃は織崎の特典である宝具に無効化された。
Fateではなくリリカルなのはの世界だからか、Aランク以上の攻撃ではなく、一定以上の威力の攻撃なら効くようになっているが、それ以外はFateとなんら変わりないため、火力不足が難点な僕の天敵となっている。
....まぁ、今回は模擬戦だから、その防御力以外は関係ないんだけどね。
「『リヒト、攻撃の瞬間の一点だけに魔力による威力の底上げ、可能だな?』」
〈『当然です。朝飯前ですよ。そんな事。』〉
いや、魔法の練習の時、結構難しい技術って言ってたよな?
「オッケー、なら...行くぞ!」
「っ....!」
リヒトを刀に変え、突撃する。
...イメージするのは、恭也さんの動き...!
「(恭也さんの技術は最近分かったけど、おそらくは一刀ではなく二刀での技術...!だから、模倣してもあまり効果はない。だったら、参考にする!)」
適度に魔力で身体強化をし、踏み出す際に魔力を爆発させる事で、高速移動を可能とする。それを利用し、一気に攻撃をする...!
「くっ...!」
「せやぁっ!」
織崎は自身のデバイス“アロンダイト”で僕の斬撃を防ぐ。
やっぱり、剣の技術はそこまで高くないのか、僕の剣戟を上手く防げていない。僕が魔力を使った複雑な動きから攻撃してるのもあるのだろうけど。
「ここだっ!」
「ぐっ....!?」
一瞬の隙を突き、剣を弾いて一撃を入れる。
「ふっ!」
「っ、これでも効かないか!」
しかし、その攻撃を無視して反撃をしてきたので、僕はそれを躱す。
しっかりと魔力も込めた鋭い一撃だった。しかし、それでも織崎は僕の攻撃を防いだ。
「くそ....!」
もう一度斬りかかり、何度か攻防を繰り広げた後、鍔迫り合いになる。
「はぁあ
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