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逆襲のアムロ
19話 それぞれの休暇
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もここに寄る意味としても、1つ実験の進捗を知りたいのだが、一緒に付き合わせても構わないか?」

ララァは快く受け入れた。

「ええ。元々、平和利用のための技術ですから。どうぞ」

そう言って、ララァは実験室へ足を運び、その後ろに3人が付いて行った。

ララァはいつもの実験室でいつものブースに収まると、その中で念じ始めた。
その記録、観測をナナイがモニターで見ていた。

「・・・毎回試験することに数値が上がっていきます。周りのサイコフレームの共振が上限まで行ってしまって、技術部がサイコフレームの改良に四苦八苦しています」

ナナイがシャアへ愚痴をこぼしていた。シャアはその共振について詳しく聞いた。

「ナナイ。その共振はどういうものだ」

「ええ、サイコフレームがララァの脳波を受け取り、チップ自体が微動しています。そのチップ周囲の空間がその微動に反応して、動きを止めています」

カイはその説明に質問した。

「私は学者じゃないからわからんが、動きが止まると何か意味があるのかな?」

ナナイはコクリと頷いた。

「ジオンのフラナガン機関は既にサイコミュの実戦投入をしていると聞きます。サイ・コミュニケーターが砲撃の遠隔操作を可能にしていると聞きます。サイコフレームもそのコミュニケーターの一種ですが、あらゆる側面からしてもララァの装置の精度は群を抜いていると考えます」

カイは黙って、ナナイの説明を聞いていた。

「彼らの兵器利用はその兵器のみと限定されていますが、ララァの技術開発はいわば周囲、フィールドと考えて良いでしょう」

「サイコ・フィールドか・・・万有力学を無視しての作用・・・」

カイがそう呟くとナナイは頷いた。

「そうです。ララァの技術は武器を持たずして、防衛可能とする技術を生み出そうとしていると仮定しています」

「なるほどね・・・」

カイはそう言うと、ブースに入ったララァを見ていた。
その3人の後ろよりある人物が入室してきた。

「ほう。ここがそうか」

3人ともその声を聞いて振り返った。
シャアは誰だか分からなかったが、カイとセイラは驚愕した。

「!・・・何故・・・お前がここに・・・」

カイはその訪問者に身構えていた。連邦の軍章を付けた白い軍服に身を纏ったシロッコだった。
シロッコはカイの質問に嘲笑うように返答した。

「何故かって、ここは連邦の勢力圏だ。私が居ても特別問題なかろう」

カイとセイラはシロッコのふてぶてしさに苦虫をつぶしたような表情を見せた。その反応にシャアは招かざる客だと判断した。

「お初にお目にかかる。私はシャア・アズナブルという。貴官は?」

シャアが自己紹介すると、シロッコも丁寧に自己紹介をした。

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