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遊戯王ARC-V OCG次元から振り子の兄へ
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メージ計算時に効果を発動。ORUを二つ取り除き、このモンスターの攻撃力を5000にする」

「くっ、トラップ発動。なに、トラップを発動!!くそっ、何故発動しない!?」

「無駄だ。ホープ・ザ・ライトニングの攻撃中、相手はカードの効果を発動できない。もう何もしなくていいんだよ。殺れ、ホープ剣・ライトニングスラッシュ!!」

「ぐわああああああああああっ!?」

ストロング石島 LP4000→0

デュエルの終了を告げるブザーと共に会場が静かになる。オレはそんな会場の真ん中で観客に向かって力の限り訴える。

「これが、これがオレのデュエルだ!!こんなデュエルしかできないオレを笑顔にさせようと、オレも誰かを笑顔にさせれるようにしようと、親父は何度もオレとデュエルをしてくれた!!勝ち負け以外にもデュエルは楽しむ方法があると、そう言って常に笑顔だったのが、オレの親父、榊遊勝だ!!負けることを恐れるなんてことは絶対にない!!誰よりも負けを知っているのがオレの親父だ!!親父は逃げてなんていない!!だから、頼む!!親父を、親父を探してくれ!!お願いします!!親父を、見つけてください!!オレは、オレはまだ親父のようなエンタメデュエリストになりたいと思っているんだ。お願いします、お願いします!!」

土下座して観客に頼み込む。親父は絶対に事件に巻き込まれただけだ。お袋も遊矢も柚子達もそうだ。オレ自身が侮辱されたりしても構わない。だから、親父を、親父を探してくれ。










「初めまして、榊遊樹さん。僕は赤馬零児。あなたに協力してもらいたいことがあるんです」

「失せろ、オレは親父を探さないとならないんだ」

「その遊勝さんの手がかりが得られるかもしれないと言ったら?」

「……話してみろ」

「遊勝さんはこの次元にはいないのかもしれません」

「この次元に居ない?ちっ、12次元の何処かに飛ばされたのか」

「12次元?」

「知らないのか?世界には12の次元が存在するんだ。それで何故他の次元に親父がいると思ったんだ」

「僕の、父が他の次元に、融合次元と呼んでいる世界へ行ったまま帰らなくなりました。父の目的はわかりませんが、かなり強引に次元の壁を越えたようです。その結果、数は少ないですが、この次元から何人かが神隠しにあっています」

「つまり親父もそれに巻き込まれた可能性があると」

「はい」

「なるほど、わかった。では、オレに何を協力させようというのだ?」

「父の残した資料から次元の壁を越える船を用意しました。貴方には僕と一緒に融合次元に向かい、父の元まで連れて行って欲しいんです」

「それは難しいな。だから、少し条件を変えろ。オレが派手に暴れて囮になってやる。
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