暁 〜小説投稿サイト〜
竜から妖精へ………
第6話 ナツ vsゼクト
[8/8]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
はなく、雷。

「うぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ!!!!」

 ナツの身体に、ゼクトの拳から放たれる雷が走り回った。
 あまりの電撃、いや雷撃によるショックで、ナツは倒れてしまった。 


「なっ! ナツっ!!」
「ナツぅ〜〜〜!!!」

 途中から、ナツ程ではないが、驚きから 騒ぐ事を忘れて魅入っていた者達は叫んだ。
 中でも、ナツを慕っているハッピーや白い髪女のコ、ミラの妹である、リサーナも心配になって駆け寄ろうとしていたのだ。

『あ、え、えっと……』

 ゼクトは、自身に纏わせていた魔力を止めた。

「あ…ナツ! ナツは!?」
「ナツっ、だ、だいじょうぶっっ!?」

 リサーナとハッピーが驚き、もう駆け寄ってきた所で、ゼクトは手を挙げた。

「あ、あの、ごめんね。……皆に心配かけちゃったみたいだったね。うん、大丈夫だから」

 大丈夫、と言っているゼクトの肩にはナツの腕が回されていた。

「あぎゃ……、び、びり、びり……、くっそ……そんな、魔法、使うなんて……、し、しび…れた……、」

 ナツは、眼を回しながら、体を痙攣させていた。
 どう見ても、戦いを継続させるのは無理だろう。



 それを判断したギルダーツは、ゼクトとナツに近づいた。

「ほい……。ナツは戦闘不能だな? そこまで、勝者はゼクトだ」

 そう言うと、ギルダーツは ゼクトの右手を上げた。

「あ…、ちょ、ちょっと……っ」

 ナツが大丈夫な事を皆に説明をしたかった事。そして、何だか恥ずかしかった事も合わさって、慌ててしまったゼクトだったが。


「「「「「「おおおおおおおおおおおお!!! すげえええええええ!!!」」」」」」


 そんなゼクトとは、対照的に静まっていた周囲が一気に沸いていたのだった。




[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ