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竜から妖精へ………
第6話 ナツ vsゼクト
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かったか。……ミラもそう感じるのであれば……只者じゃない、な。ギルダーツが連れてきた、と言う事もあるしな」

 エルザは、ミラの言葉を訊いて、確信いったようだ。珍しく2人が同じ意見だった事に、レビィは少しだけ驚いていた。

「(へぇ……でも、珍しい事…あるんだね〜〜)」

 珍しい場面を見れた。それだけでも、2人に訊いて満足だったみたいだ。
 喧嘩をする事もあるし、喧嘩するほど仲が良いとも言うけれど、やっぱし仲良くするのが一番だから。


 ……っと、レビィは 笑顔を見ていたんだけれど。



「何でお前と同意見なんだ? なんか納得いかないな……!! 脳筋女となんかよぉ!」
「む? 一瞬でも見直した私が馬鹿だったよ! この単細胞!」


 結局は、最初に戻っただけだった。

「あははは……、でもまあ、これもいつも通り…かな?」

 レビィは、確かに仲良くが一番だと思っているのだけれど、これはこれで良いか、とも思って笑っていた。

 
 そして、2人の戦いは始まる。



「いっくぞーーー!!」
「……よしっ! こいっ!!」

 先制攻撃はナツからだ。
 まだまだ小さな身体だと言うのに、その何倍にも見えるかの様に、身体全体に炎が吹き出していた。熱気の影響で、空間が歪んで見える。その炎が集中した先が右拳。

「おらああああ!! 火竜の鉄拳っっ!!」

 その炎を集中させ、先程の会話のやり取りの時とは比べ物にならない程の熱気と魔力を右拳に集めると同時に、その拳をゼクトに撃ち放った。

 着弾と同時に、爆発が巻き起こり 炎も同時に巻き上がった。

「ニッ! どーだ!」

 ナツは、確かな手応えを感じた様だ。ぶつけた拳は躱されたりしてない。しっかりとゼクトの身体に当たっているのだから。だから、ナツは自信満々だった。《火竜》が放つ《鉄の拳》。ナツの()が教えてくれて、これまでも、磨いて来た技だった。……だったのだが。

「すっげー威力だ…ろ…?」

 炎の中から、ナツの拳の先から出てきたのは、笑顔のゼクトだった。

「うん。そうだね。ちょっと…熱い、…かな? やっぱり。でも、オレ 慣れてる(・・・・)から」

 ゼクトは 笑いながら、ナツの炎の拳をけ止めているのだ。

「なっ!! ななっ!!」

 当然ながら、ナツは驚いてた。
 その驚く理由は、ただナツが放った《火竜の鉄拳》を 止めた事に対してだけではない。笑顔で受け止められた時、感じたのだ。受け止めたゼクトの姿が、ある人物とかぶって見えたのだ。


「(この感じは……ギルダーツの………あの時のと……)」





 そう、ナツの感じたのは、その脳裏に過ぎったのは、《ギルダーツ》の姿
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