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竜から妖精へ………
第6話 ナツ vsゼクト
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えてさ。このギルドが……フェアリーテイルがっ」

 ゼクトは、笑みを必死に止めると、眼から流れ出そうだった涙を拭った。

――……自分の感情に間違いなかった。凄く…暖かい感じがするんだ。

 改めて、ゼクトはそう感じていた。このギルドから、その全体から。

「へへ! そーだろっ? なんて言ったって、フェアリーテイルだからなっ!」

 ナツもゼクトと同じように笑っていた。
 ナツは、ギルドのことをそう褒めているんだと感じたようだ。だからこそ、ナツ自身も嬉しく感じたんだろう。


「ほら みろよ? マスター。アイツ…あんな笑顔で笑えるみたいだぜ? さっきの自然な顔も良かったが、オレは今の方が魅力的だと思うな」

 少し離れた位置で、2人を見ていたのはギルダーツとマカロフだ。

「ふむ。そうじゃな。……いい笑顔じゃ」

 マカロフも笑っていた。無表情に、無感情にいるよりは余程良いから。

「はははは。正解だった。 アイツをウチに引っ張ってきて」

 ギルダーツはそう言うと、2人の方へと向かいだした。

「ふむ? ギルダーツ。どうするんじゃ?」
「ああ。和やかなのはいいけどよ? 男が一度戦いを宣言してんだ。有耶無耶になんかできねえだろ? かといってあの感じじゃいつまでもはじまんねーと思うし。だから ちっと合図してくるわ」

 ギルダーツは、手を上げて2人の方へと歩いて行った。


「ほれ。挨拶はすんだんだろ?」

 笑っているゼクト、そしてナツの間にギルダーツが入ってきた。ナツはギルダーツを見て、何かを思い出した様に叫ぶ。

「あ! ギルダーツっ! 約束だからな。こいつに勝ったら!! オレとまた勝負だ!!」
「おいおい……オレは、んな約束した覚えねえぞ? っつーか、別に、んな約束無くたっていつでも相手してやるよ」

 ギルダーツは苦笑いをしながら、答えていた。そして、苦笑いをしていた時だ。

「だが……、それは おもしれえな? 約束、か…」

 ギルダーツが、ゼクトの方をチラっと見て、なにやら意味深ある笑いをしながら、そう言っていた。

「「??」」

 当然ながら、ギルダーツが何を考えているのかは、2人はわからない。

「ゼクトに勝てたら…何でも言う事聞いてやるよ。勝負だろうと何だろうとな…。」

 突然、ギルダーツはそう提案して、笑っていた。

「ほんとかーーーー!!」

 ギルダーツの言葉を訊いて、ナツは盛大に反応。炎もまるで答えているかの様に燃え上がる。ナツは俄然やる気になった様だ。ナツの炎は感情次第で 反応が変わるから、何だか判りやすい。

「なら、ハッピーのマネしろ〜〜〜!!」

 ナツは、そう指差して宣言した。ハッピーとは 誰の事なの
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