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逆襲のアムロ
18話 裏の読み合い 3.7
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とがあって、声を掛けた。

「あの試験機を使うつもりで」

その問いかけにシーマは笑みを浮かべて答えた。

「ああ。シロッコの土産な。あのモビルスーツは私の想いを汲んでくれると言っていた」

シーマの話し方にコッセルは少々陶酔気味のように感じた。しかし、それ以上は敢えて追求しなかった。すれば、叱責を被るからだ。

「分かりました。お気をつけて」

「フン。誰にモノを言っている」

シーマは上機嫌にそう言って、格納庫へ向かって行った。

シーマは実は月の裏のグラナダに行く用事があった。ギレンからの指示であったが、この艦でキシリアの護衛に付くという任務を請け負っていた。

近々、キシリア、そしてデギン公王共に、第2次ブリディッシュ作戦を行うという予定でギレンは組んでいた。そのため戦力の編制をするべく、軍にはア・バオア・クーへ招集を掛けていた。

新征という名の下で宇宙を手に入れるということで。

シーマはたまたま進路にアルビオンを発見したため、撃沈可能ならばと思い、攻撃を下していた。

先発のモンシア、ベイト、アデルはリリー・マルレーンからのゲルググJ部隊を捕捉した。
ベイトが2人に連絡を取った。

「よーし。いつも通りジェットストリームアタックでいくぞ」

モンシアはそれについて猛反論した。

「ベイト〜。それは敵の技だぜ。第一オレらドムじゃない!」

ベイトはそんなモンシアの意見に呆れていた。

「バーカ。モノの例えだ。来たぞ。アデル!」

「はい。中心に打って散開させます」

ゲルググ部隊の中心に向かって、アデルはキャノン砲を打ち込む。すると、ゲルググ部隊は開花するように散開した。その1機に目がけて、モンシアとベイトが殺到した。

「これで2対1よ!」

ベイトがゲルググに向かってビームを打つ。ゲルググは少し掠め、バランスを崩した。その後背をモンシアがサーベルで斬りかかった。

「よし!もろたでー」

モンシアの一閃はゲルググの腕を切り落とした。咄嗟でゲルググは体を逸らしていた。
そして、今度はモンシアとベイトが散開したゲルググに襲われていた。

「こりゃ、敵わん!」

「ああ、数じゃ無理だ。一旦距離を取るぞ、モンシア、アデル!」

「了解です」

そして3人は少し距離を置き、互いにけん制し合いながら戦っていた。

次発のアレン部隊は先発の3人の宙域を避けるようにリリー・マルレーンへ攻撃を加えようとしていた。しかし、そこにもゲルググが立ち憚った。

しかし、ゲルググは1機だけだった。アレンは好機だと思い、コウ、キースに威嚇射撃と挟み込みで倒すと指示を出した。

「ウラキ少尉、キース少尉。数の上ではこちらが勝っている。勝負をかけるぞ」

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