第1章:平穏にさよなら
第18話「協力」
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..執務官であるクロノさんと組むって言う手もあるけど、クロノさん、優秀そうで単独の方が強いかもだし。
司さんが立候補してくれて助かった。
「では、優輝さん、緋雪さん、司さんがクルーアル・カタストロフを引き離した後、かやのひめさんはクルーアル本人を、他の人は残ったカタストロフの者を相手にするという事で。異論はありますか?」
...誰も異論はないようだ。王牙も、特に文句は言わない...か。
「...異論はありませんね。じゃあ、カタストロフのアジトが見つかるまで各自特訓するもよし、交友を深めるのもよし、よ。では解散。」
話は終わったので、一度かやのひめさんの下へと向かう。
「かやのひめさん。」
「何かしら?」
僕がかやのひめさんの所に向かったのは、ちょっとした懸念事項があったからだ。
「奴らの頭目と戦う事には反対しませんけど、武器...少し心許なくないですか?」
そう。かやのひめさんが持っている武器は木製の弓矢。あまりにも武器としては頼りない。
「...そうね。霊力があれば攻撃力はどうにかなるけど、耐久性はどうしようもないわね。矢はともかく、弓はどうにかしておきたいわ。」
「...じゃあ、僕が創りましょうか?」
僕のレアスキルなら創り出す事ができるはずだ。
「...助かるわ。ここの人間に用意してもらっても良かったけど、一番信頼できる貴方に作ってもらえるならそっちの方がいいわ。」
“つくる”のニュアンスが少し違う気が...。まぁ、いいか。
「それにしても、どうして僕をここまで信頼してくれるんですか?」
「いくつか理由はあるけど...根拠としては、その澄み切った霊力ね。それと、魂から滲み出る雰囲気。この二つよ。」
「霊力と...雰囲気?」
魂から滲み出ているって...。
「霊力の純度って言うのはね、人柄で変わるモノなのよ。その人物が如何に歪んでいないか、それで変わったりするの。雰囲気の方も同じよ。...まぁ、他にも信頼できる人はいるのだけれどね。」
そう言ってかやのひめさんは緋雪、神咲さん、久遠と流し見する。
「なるほど...。そう言うの、よくわかりますね。」
「これでも、草の神たる草祖草野姫の分霊よ。それぐらい、分からなくちゃ。」
「そういうものですか。」
神様の力って言うのはよくわからないけど、やっぱり格が違うのかな?
「...それはそれとして、少し気になる子がいるのよ。」
「気になる子...?」
「ほら、彼女。...確か、聖奈司とか言ったっけ?」
司さんが?一体、どういう事だろう?
「雰囲気も貴方と同じぐらいに澄んでいるはずなのに、どこか歪なの。
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