暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第1章:平穏にさよなら
第18話「協力」
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フは先程も言った通り、優秀な魔導師ばかりで厄介です。いくら魔力量で勝っていても、連携でやられてしまうでしょう。」

  僕と戦ってた時は油断してたのか加減してたのか...どの道、本気ではなかっただろうな。

「リヒト、戦闘記録を映し出しておいて。できるだけ情報は多い方がいい。」

〈分かりました〉

「助かります。...カタストロフの明確な人数が分からない現状、生半可な戦力で行くのは危険すぎます。...手伝って、くれますか?」

  リンディさんはそう言いつつ皆を見渡す。...どうやら、引き下がる奴は一人もいないみたいだな。

「作戦の要は、いかにしてクルーアル・カタストロフを他の者から引き離すか...でしょう。Sランク以上の魔導師がいるだけで、かなりの脅威ですから。」

「...引き離すのはともかく、そいつの相手は私がやるわ。」

  かやのひめさんの言葉に他の人が驚く。

「...やはり、本気ですか?」

「嘘を言ったとでも思った?...分霊とはいえ、草の神を舐めないでちょうだい。」

「っ....!」

  濃密な殺気のような圧力が放たれる。...とはいえ、身が竦む程ではなさそうだ。

「...まだ一割も回復していないんだから、今ので気圧されないでくれるかしら?」

「...今ので一割か...。...分かった。クルーアル・カタストロフはかやのひめさんに任せます。...ただし、ちゃんと回復してからが条件です。」

「分かってるわ。」

  クロノさんの条件を飲み、まだ出ていた圧力を引込めるかやのひめさん。
  なお、今の圧力で怯んだのは、場数を踏んできたであろうリンディさんとクロノさん、ヴォルケンリッター。それと、僕や緋雪、司さんや神咲さん、久遠以外の全員だった。...まぁ、怯んだだけで誰も竦んではいないけど。

「...リーダーを引き離すのは、僕と緋雪...あと一人で任せてください。」

「...理由を聞いておこうかしら?」

  まぁ、ぽっと出の奴らが重要な役割を進んで出るんだからな。相応の理由がないとダメか。

「この中で敵の戦い方を最も理解しているのは誰ですか?」

「...なるほど。実際に戦ったあなた達なら、何とかできるかもしれない...と。」

「自信はないので、もう一人必要なんですけどね...。」

  何故一人なのかは、二人以上だと僕らが連携を取りづらいからだ。

「...じゃあ、私が行くよ。優輝君と緋雪ちゃんの動きを知っているの、この中じゃ私だけだし。」

「...ありがと、司さん。」

  僕としてもそれなりに知っている相手と協力したかったからな。魅了を喰らっている連中やその元凶とは組みたくないし、問題児な王牙とも組みたくない。.
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