第8話思い出の丘へ
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まった。他の男性にストーカーのようにまとわりつかれたり、たまにシステム上の結婚の申し出までされていく内にあたしは男性に恐怖心を抱くようになった。一瞬彼もそうなのかと思ってしまったけど、彼もこの世界で友達を失っていた。それを話してくれた彼の顔は嘘をついていない、そう思えた。それにあたしが妹さんに似ているなんて言われて、笑うなと言われたのについ笑ってしまった。彼は悪い人じゃない。そう確信した。
今は宿屋のあたしの部屋のベッドで服を脱ぎ下着になって寝転がった。
ーーーもうちょっとお話ししたいなんて言ったら、笑われちゃうかな?
そう考えていたら、あたしの部屋のドアをノックする音がした。誰だろう?
「シリカ。まだ起きてる?」
「え!?ライリュウさん!?」
ドアの向こうにいるのは命の恩人、ライリュウさんだった。どうしたんだろう?こんな時間にーーー
「47層の説明忘れてたんだけど・・・明日にする?」
「大丈夫です!あたしも聞きたいと思ってたところで・・・」
ドアノブに手を掛けようとした時に自分が下着だけだったことを思い出した。このままじゃ恥ずかしくてドアを開けられない/////////
「あの!ちょっと着替えてもいいですか?」
「?わかった・・・」
とりあえずこう言っておけば着替えられる!少し待たせちゃうけど下着のまま出るよりはまだ良い。最もシステムウィンドウで装備変更すればすぐに着替えられる訳なんだけどーーー
ライリュウside
47層の説明をシリカにするのを忘れてたことに気付いてシリカの部屋の前に来たのだがーーー着替えると言うのでドアの前でこのまま待つことになった。さっきまでフィールドで着ていた装備だから部屋着にでも着替えるのだろう。まあ装備変更すればあとはシステムが勝手にやってくれる訳だしそこまで待つことはないだろう。
「お待たせしました!どうぞ!」
「あぁ、お邪魔しまーす」
どうやらもう着替え終わったようだ。シリカはベッドの上に座って何故か顔を赤くしている。宿とはいえ男が自分の部屋に入る訳だから当然といえば当然か?
とりあえず視界に映った丸いテーブルを部屋の真ん中に運ぶ。そしてそのテーブルの上に丸い小箱型のアイテムを置いてーーーよし、準備完了っと。
「じゃあ始めるぞ?」
「は、はい!お願いします!」
それじゃあーーー説明開始。
「ライリュウさん、そのアイテムは?」
「ミラージュスフィアっていうんだ。これを使えば今までマッピングしたフィールドを確認出来るんだ」
シリカがオレの出したアイテム、ミラージュスフィアを見て質問をしてきたので、オレはミラージュスフィアの蓋の紫色のボタンを押してそう返した。
すると蓋が浮
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