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東方乖離譚 ─『The infinity Eden』─
episode4:程度の能力
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ない?


「……ねぇ」


 ビクゥッ!


 アカン。何がアカンって、なんかもう色々とアカン。

「アンタ、何してる訳?」

 この声は……この普段は可愛らしいのに無愛想な上妖怪に対して放たれる時は滅茶苦茶ドスの効いた声は……

「れ、霊夢……」

「あん?私には九尾の狐に知り合いは一人しか居ないんだけど。アンタに名前で呼ばれるほどお近づきになってたかしら?」

 ヤバイ。この構図はヤバイ。端からみたら完全に子供を襲ってる妖怪の図だもん。博麗の巫女からすれば悪・即・斬な構図だもん。

「んぁ?アンタどっかで……あぁ、ヒメノに似てんのね。結構似てる奴って居るのね〜」

「す、ストップ霊夢!私!ヒメノ!My name is HIMENO!Do you understand??」

「はぁ?何言ってんのよ。分かる言葉で話しなさい。ってか私の知ってるヒメノは九尾の狐じゃなくて人間よ」

「ノー!能力!獣化!九尾化!」

 ああ、駄目だ。霊夢の顔が段々不機嫌に染まっていく……
 くそう、こうなったら人間の人智の()果てに会得し()た最終奥義を()以って信用してもらうしか……!

「あーもう喧しい!いちいち叫ぶなっての!能力なら解けば良い話でしょ!」

「あっ」

 完全に忘れてた。

















  ??〜少女変身中……〜??















「能力……ねぇ」

 取り敢えず少年を慧音達に送り届けた後、私は壊れてしまった民家の一つ内にて、結界の維持で動けない霊夢の暇潰しの相手をする事になったらしい。拒否権なんて無かった。

「アンタ、いつの間にそんな大層な呪術使えるようになったのよ」

「それも能力の一環。今のところ、藍の能力の一部が使えるの」

「他人の力を制限付きで使う能力ねぇ……強いのか強くないのか」

「人付き合いが上手い人なら強いんじゃないかなぁ。私はコミュ障だからかなりの縛りプレイだけど」

「こみゅ……しばり……?」

「外の世界の言葉だけど、気にしないで」

 変な知識に関して突っ込まれる前に強引に話を切る。取り敢えず今は異変についてだろう。魔理沙が出ているとはいえ、解決策を探さなければ危険だ。

「で、アレはアンタが前にいた世界にあったもので、日食っていう自然現象だ。って言いたいのね?アンタは」

「うん。」

「じゃあ話は早いわ。アンタを退治する」

「うん。……うん!?」

 危険を感じて咄嗟に飛び退る。すると、いきなり目の前が爆散した。

「あっぶなぁっ!?死ぬわっ!」

「じゃあこの異変をさっさと
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