暁 〜小説投稿サイト〜
SAO−銀ノ月−
ガールズ・オプス-Cheer!!-
第九十話
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に、何故自分が答えることになっているのか――は、どうやらアシュレイさんの望んだ解答ではなかったらしく。いざ答えを聞くとアシュレイさんは興味なさげに返答し、リズたち三人のマント姿を観察すると、羊皮紙にガリガリと何かを書いていく。

「まあいいわ。こんだけの値段で融通してあげる」

「本当ですか! ほら、いい加減にしなさいアンタたち!」

 リズに絡んでいる三人を無理やり引き離し、アシュレイさんから値段やら何やらが書かれた発注書を受け取った……かと思えば、ピシリと凍結したかのようにその動きを止める。どうしたかと思って背中からその発注書を覗き見ると、俺までリズと同じようにその動きを硬直させる。

「どうしたんだい、二人とも……っ!」

 ルクスを始めとした三人も、俺たちの動きが固まった理由を察した。リズにシリカとリーファ、三人の服を新品同然に直す見積もりが書かれているのだが、その値段がまるで見たこともない数値だったのだ。それこそ我がリズベット武具店の金庫を、採算度外視して投入すれば何とか、といったところであり。当然払えるような値段ではなかった。

「見た目はただの破損だけど、凄い『呪い』がかかってる。NPCやそこらの三流に任せたら、最悪ロストするかもね」

 それくらいは、アナタほどの《鑑定》スキルがあれば分かるでしょう? ――と。アシュレイさんはたたみかけるように、主にリズに向けて語りだす。ぼったくりじゃないか、と疑う心が無かったといえば嘘になる俺たちの心境は、リズの力ない頷きで間違いだと気づいた。

「でもたかが服でこんな……」

「……たかが?」

 リーファが小さく呟いた言葉に耳ざとく反応し、机に行儀悪く座っていたアシュレイさんの気配が悪いものに変わる。今までマイペースに話を進めてきていた人とは別人のように、その目はリーファを糾弾するように射抜いていた。

「ワタシはこの仕事とスキルに誇りを持ってるの。それこそ、命を賭けてたぐらいにね。……そんなこと言う客には、その値段の倍出されたたって仕事したくないわ」

 命を賭けてたぐらい――というところを、笑うことは出来ない。何故なら彼女は、あの命の危険があるデスゲームでさえ、その仕事の為のスキルを優先したのだから。街中は安全であるとはいえ、自衛のための手段より先に。

「……すいませんでした!」

 それは第三層から既に鍛冶屋を始めていた、リズにも言えることであり。失言をしてしまったリーファより早く、彼女は真っ先に頭を下げていた。

「ごめん、なさい……」

「……もういーわよ。女の子をイジメるのは趣味じゃないの」

 リーファも決して本心から言った訳でもなく、失言を正直に謝ったところ、アシュレイさんはどうでもよさげに手を振った。悪意ある気配は
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