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リリなのinボクらの太陽サーガ
継承編 決起
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? ならば今回の報酬の前払いとして、おまえ達アウターヘブン社に所属する人間は次元世界を自由に動ける許可証を発行しておこう。今後の活動で役に立つはずだ」

「うむ、ありがたくもらっておくぞ。あと、貴様達地上の依頼はラジエルと同様、出来るだけ優先されるようにしておく」

「感謝する。きっかけこそアレだが、今後とも良い付き合いが続くことを願うとしよう」

「それはそちらの財布の中身次第だ。この関係が長く続けば、こちらも安定した収入が得られる。金の切れ目が縁の切れ目……払えなくなったら我らは管理局の敵対組織にも肩入れするようになる。ゆめゆめ気を付ける事だな」

「ふん、頭の片隅には入れておこう。それと今後おまえ達との連絡はオーリスが担当する、俺達はわざわざ出向いて依頼をしに行く暇がないからな」

双方合意に話が付いたことで、我とレジアスは握手をする。そして数日後に報酬を受け取る約束をしてから、部屋から立ち去った。今後、IRVING(月光)などが警備や治安維持のためにこちらにも配備されるかもしれないが、それを見たら本局の連中は質量兵器だ違法だと頭ごなしに否定してくるだろう。だが我らは管理局法なんて馬鹿馬鹿しい物を守るつもりは無い、我らは我らの法で生きる。邪魔をするならことごとくなぎ倒すだけである。

「それにしても………………この役目は精神的に辛い。教主殿とシャロンの命を勘定に含めて、管理局へ冷静に突きつけるというのはどうも癪だ。我らがこれから自分の道を進めるようにするためとはいえ、臣下や家族の命を金で表すのはいくら王たる役目でもキツイぞ。我は臣下を物や数で表すような冷酷な真似は可能な限り避けたいのだ」

「ええ、それは私達もわかっていますとも、王。ですが、あなたがそうやって私達の命を背負ってくれるから、私達は後腐れなく戦えるのです。それに辛くても私達がいます、もし嫌になったら私に任せても構いませんよ」

「そうだよ、王様。もうお兄さんはいないんだから、これからはボク達で居場所を守らなくちゃならないんだもの。お兄さんが背負ってきた物がどんなものなのか、こうやって実際に背負う事でよくわかると思うんだ。それで、ずっと重荷を背負ってくれてたお兄さんへの感謝の気持ちが再確認できる……でしょ?」

「シュテル……レヴィ……ふ、ふん! それぐらいわかっておるわ! これから我らは我らの国を作る、いずれ忙しくなるから今の内にせいぜい覚悟しておけ!」

「了解です!」

「りょ〜か〜い!」

意気揚々と返事する臣下たちの姿に、我は頼り甲斐のある嬉しさを感じた。教主殿とシャロンを失って辛いのは皆同じだが、ずっと足踏みする訳にはいかない。彼らのおかげで我らは未来へ歩き出せるのだから、下を向いて立ち止まっている場合ではない。背中にある暗黒剣が
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