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八神家の養父切嗣
二十五話:闇の書の闇
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リオンバスター!」
『Barrel shot.』

 消費されたカートリッジ本数は四本。今までで最大の威力を籠める。
 その威力ゆえに発動速度は遅い魔法。しかし、例え相手がその隙を突こうとも関係はない。
 軌道上に入るもの全てを風圧で吹き飛ばし、軌道を確保する。
 その後、光球を発生させて魔力をチャージと共に4発のバスターを発射。
 これだけでも並みの威力ではない。しかし、その程度では闇の書の闇は砕けぬ。
 故に、さらなる力が必要となる。

「ブレイク―――シュートッ!」

 チャージしていた魔力全てを中央から解放し、フルパワーで一気に放出して止めとする。
 桃色の閃光は一気に膨れ上がり、闇の防壁に罅を入れ、撃ち抜く。
 これで二枚の防壁は破られた。しかし、まだ後二枚防壁は残っている。
 普通であればこれを砕き切るだけの戦力は居ない。

「レヴァンティン。何か我らを阻む壁が見えるか?」
Nein.()
「そうだ、我らを阻めるものなど存在しはしない」

 (つるぎ)の騎士シグナムとその魂、炎の魔剣レヴァンティン。
 夜天の主の願いを携えた時こそが二人が最も力を発揮するとき。
 刃から弓へと姿を変えるレヴァンティン。
 こちらもやはりというべきか、かつてよりも威力が増している。
 主が心の底から望んだ行動をする時こそが騎士の本領を発揮する場。
 ならば、かつてよりも力を発揮できるのは当然のこと。

Bogenform.(ボーゲンフォルム)

 湧き上がる炎とは反対に静かに弓に矢をつがえる。
 狙うは闇の書の闇のその眉間。彼女には防壁だけを破ろうという考えはない。
 その先も貫き主の敵を滅ぼしてしまおうとすら考えている。
 弦を引き絞り腕の筋肉を収縮させる。そして、溜めに溜めた一矢を放つ。

「駆けよ―――隼ッ!」
Sturmfalken(シュトゥルムファルケン)!』

 一筋の赤紫色の閃光となった矢は目にも止まらぬ速さで突き進み三枚目の防壁にぶつかる。
 矢はぶっかった先から爆炎を巻き起こし、途方もない巨大な爆発を起こさせる。
 その爆発に耐え切れずに防壁は脆くも崩れ去る。
 残りの防壁は後一枚。その最後の一枚を砕くのは閃光の戦斧とその主。

「バルディッシュ、ザンバーフォーム」
『Zamber form.』

 閃光の戦斧がその形を斧から電光の大剣へと変える。
 こちらもレイジングハートと同じように自身の破損の危険性を秘めているがバルディッシュは気にも留めない。
 主より与えられし命題をこなすことこそがデバイスの使命。
 ならば、それ以外の、自身の破壊の可能性など視野にも入れない。

「撃ち抜け雷神!」

 雷鳴が轟き、邪魔な触手達を
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