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魔法少女リリカルなのは 絆を奪いし神とその神に選ばれた少年
第二十九話 全
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首を傾げる。
部屋の扉を空ける。
部屋の中は所謂女の子の部屋といった感じでぬいぐるみなどが所々に置かれている。
そんな部屋の中央には小さなテーブルが置かれており、そこには一人の女性が座っていた。
「「み、ミサキ執務官っ!?」」
と、その女性の姿を見た瞬間、驚いたようにフェイトとアリシアが叫ぶ。
「執務官?」
「え?管理局の人?」
アリサとすずかはまだ状況が掴めないのかちょっと困惑気味だ。
「う、うん。私執務官資格取ろうかなって思ってるんだけど、結構難しいんだ」
「この人はそれをやりぬいた凄腕の執務官さんなの。しかも執務官試験に一発合格」
「い、一発合格!?」
「す、凄い方なんですね……」
フェイトが難しいと言ったのだ、相当難しいのだろうとアリサ達は思った。
それを一発で合格したというのだから驚く。
「そこまで難しくはなかったさ。きちんと予習もしていたからね。それで……君たちが全と幼少期を過ごしたという子達、だね?」
「「「「っ!?」」」」
目の前のミサキ執務官から全の名前が出た事にアリサ達は驚愕する。
なぜ無関係の筈である彼女の口から全の名前が?それも言い方といい、何か過去の全の事について知っているような感じがアリサ達には感じられた。
「あの……全の事、何か知ってるんですか?」
代表してフェイトがミサキに聞く。
「ああ、知ってるよ。それこそ
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(
・
)
世
(
・
)
の
(
・
)
頃
(
・
)
からね?」
「「「「ええっ!?」」」」
アリサ達はまた驚く。前世とはどういう事か。
「ちちち、ちょっとミサキさん!?いきなり何カミングアウトしてるんですか!?」
これは予定になかったのか、るいが慌てる。
「何だい、言ってなかったのかい?それじゃ君が転生者で全の前世での幼馴染だという事も?」
「「「「えええええぇぇぇぇぇっ!!!???」」」」
「ちょっとぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!???」
ひとまずこの騒動を収めよう。そう決意したるいだった。
「はぁ、はぁ、はぁ……な、何とか納得してもらえた……?」
「え、ええ。何とかね……」
とりあえず、今まで隠してきた事を暴露するるい。
自身が転生者である事。そして聖や全も転生者であり、全の前世では幼馴染であった事。そして
「そしてミサキさん、貴方が……前世で全が所属していた……その、暗殺者の組織の人間だっていう事も……」
「うん、そうだね。そう踏まえれば色々と辻褄が合うし」
「私達もまだ子供だけど、聖やるい、全は何というか……子供離れしてるって感じがあったしね」
「うん。見守る大人みたいな感じだったよ」
どう
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