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竜から妖精へ………
第1話 出会い
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の使用する超上級破壊魔法《クラッシュ》で。

 別に壊すのはまったく問題ないし、疲労感も全く無い。
 そもそも彼は無意識に街を壊してしまうほど使いこなしてる? からだ。使いこなしている? と言うより、暴走させている感じがするが、それはご愛嬌だ。皆周知の事だから。

 
 問題は、大岩を壊した数。それが 異常だったのだ。その配置も不自然極まりない。左右の崖が崩れ、落石した訳でもない。岩質が全く違うのだ。……運んできた、と言うのが一番しっくりとくる。


「(まさか……これ全部……、例のガキが? 1人でやった、っていうのか??)」


 そう考えるのも無理は無い。行く手を阻むかのように設置されているのだから。そして、数の多さから、彼のように破壊に長けている魔法じゃなければなかなか進む事はままらないだろう。


 ましてや……、この先には何も無いのだ。地図にも記載されていない。殆ど未開の地なのだから。


「へぇ……やっぱおもしれぇな……久しくなかったぜ? こんな感じがすんのはよ……」


 ギルダーツは、含み笑いをしていた。岩の数も異常、そして大きさもかなりの物であり、評議会が派遣した者達が、ボコボコにされてから、そんなに時間は経っていないのだ。

 そして、依頼書には、場所にこんなに岩があるなんて記載されてなかった。もしもある、と言うのなら、その派遣された連中がどかしている事だろう。

 つまり、以上の状況から、最近作ったと考えられる。



 その後も、ギルダーツが岩を破壊する音が絶えることは無かった。



















〜????????〜






 その場所は、渓谷の最奥。これまでの通路の狭さを考えたら、かなり広い場所だ。その場所にある、平べったい岩に、座っている者がいた。ゆっくりと顔を上げた。

「……ほんとにしつこい…… オレは ここから動かないっていって言ってるのに……」

 そう、大きな音が峡谷に響き渡る。その発生源、そして その数を考えたらよく判る。何が起きているのかが。だからこそ、ため息が出てしまうのだ。


 だが、それ以上に思う事はあった。


「……今回の相手、かなりやばそうだ。……尋常じゃない魔力を感じる。それに、この音。回数」




“キィィィィィィィィィン………ズガァァァァァン!!”




 さっきからこの場所に届いてる破裂している様な音。そう、大岩破壊している音だと言う事は直ぐに判った。


「……もう15回、ああ、16回目も。 はぁ……しまった……。あの岩がそのままこの場所への道しるべになってしまうよ……」

 この場所にまでの、進入を阻む
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