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竜から妖精へ………
第1話 出会い
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っては子供の様なもの。親の気持ちはよく分かっているのだ。だからこそ、子供にヤられて返り打ちにされて、手段を選ばないやり方に、複雑、と言うより怒りが沸くと言うものだった。

『それで、引き受ける代わりに、ウチで引き取る、と言う事を快諾させたんじゃ。ま、そのガキ次第、とは思うがの』
『そりゃそうだ。まぁ そう言う事なら 任せてくれよ。マスター』

 ギルダーツは2つ返事で承諾した。

『すまんの。ギルダーツ』
『なーに。確かに内情は複雑かもしれねぇけど。ちょっとばかり、ワクワクしてきたぜ。……ウチにもガキは多いが、一味違う感じがするからな』

 ギルダーツはそう言うと立ち上がった。

『じゃあ、いってくる。マスター』
『頼んだわい』

 ギルダーツは手を上げ、立ち上がった。

 そして、ギルドの外へと出て行こうとした時だ。


『ぎるだーーーーつ!! しょーぶしろーーー!!!』

 
 1人の少年が、ギルダーツに飛びかかってきた。
 その拳には炎が宿っている。いや、炎を纏わせていた。

『おー、ナツ。悪いな。また、仕事入っちまってよ?』
『二ヶ月前もそーだっただろーー! いい加減しょーぶだ!!』

 炎の拳をギルダーツに撃ち放つが、掌で受け止められたと同時に、その炎が消失。

『大丈夫だって、今度は。仕事、終わったらな』

 そう言うと同時に、軽くナツと呼ばれた少年を手で押す。押したと同時に、あまりに力が強過ぎるのだろうか、あっと言う間にナツは吹き飛び。

「ごべぇっっ!!」

 ギルドの支柱の1つに激突して めり込んでしまっていた。


















 つまり、そう言う依頼が来たと言う事が始まりであり、ギルドに依頼がきた以上は、そして依頼を引き受けた以上は完遂しなければならないだろう。それが魔導師の誇りでもあるのだから。

 そして、何よりも ギルダーツ自身に、少なからずその《ガキ》に興味が尽きないのも事実だった。



 暫く峡谷進んでいくと、その狭い道を塞ぐ大岩が目の前にあった。

「…っとと、邪魔だな? この岩………」

 それは、まるで行く手を阻むかのような巨大な岩だ。ギルダーツは、その岩に手を付けたと同時に。大岩に光の亀裂が生まれる。そして、次の瞬間には、けたましい音を発しながら、大岩はあっという間に、細切れになった。砕けた、と言う表現が一番あてはまるだろう。


「はぁ……しっかし、これで一体何個目だ? 岩壊したのは」

 そう、今回の大岩が初めて、という訳ではない。この峡谷について 依頼内容にあった場所に向かう道中で、何度も同じ大きさの岩を次々と壊しているのだ。

 それは、ギルダーツ
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