黒に包まれ輝きは儚くとも確かに
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がこんな大舞台で戦える。徐州での絶望からいつだって願ってきた、“副長に追いつきたい”という願いを叶える機会を得た。
歓喜こそすれ、怯えなど微塵も無い。
――見晒せ、俺が……俺達が……徐晃隊だっ
自分が徐晃隊であるならば、敗北は決して許されない。
「我ら黒麒麟の身体っ!
……我らの名は全て……“御大将”と共に!」
此処で全てを賭けていい。力も、想いも、命も……何もかもを賭けて目の前の女を倒すだけだ。
――あんたの重荷、今この時だけ俺が背負わせて貰うぜ……御大将っ
失われた最精鋭と、亡き副長と、未だ帰還しない愛しき主……そして生き残る全てのバカ共の為に、抑えることなく“約束の言の葉”を紡ぐ。
「乱世に華を、世に平穏をっ」
星の煌きが濃くなること幾重。
小さな小さな金属音を合図に、二つの影は同時に動き出した。
黒に包まれた空には、綺羅星として見られない小さな小さな星の一つ一つが、大きな光にも掻き消されず輝きを放っていた。
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