暁 〜小説投稿サイト〜
オズのポリクローム
第十二幕その五

[8]前話 [2]次話
「その上を歩くことも出来るわよ」
「橋と同じですね」
「虹だから」
 橋でもリングでも虹であることは同じだというのです。
「それは出来るわよ」
「そういうことですね」
「そう、だからね」
「また楽しめますね」
「靴はね」
 その靴の持ち主である魔法使いも笑顔で言ってきました。
「私が持っているから」
「それで、ですね」
「それがあれば」
 その靴がです。
「雲も渡れるよ」
「じゃあまたお願いします」
「そういうことでね、さて」
「さて?」
「もうお昼だよ」
 その時間だというのです。
「そろそろね」
「お昼御飯ですね」
「それにしよう」
 このこともです、魔法使いは笑顔で言いました。
「それじゃあね」
「わかりました」
「さて、お昼は何がいいかな」
「そうね、羊のお肉をね」 
 ドロシーが言ってきました。
「シェラスコにした」
「それをだね」
「出そうかしら」
「あっ、シェラスコですか」
 このお料理に最初に反応したのはカルロスでした。
「それはいいですね」
「ええ、あと果物も一杯出して」
「ライチも出しましょう」
 神宝も言います。
「是非」
「そうね、あとお茶も出して」
 ドロシーはこれも忘れていません。
「楽しく食べましょう」
「お茶はどんなお茶ですか?」
「ジャガイモも出しませんか?」
 恵梨香とナターシャも言います。
「それも」
「ジャガイモ料理ね」
 ドロシーはナターシャにも応えました。
「それも食べるのね」
「どうでしょうか」
「いいわね」
 ドロシーも乗り気で応えます。
「それじゃあね」
「はい、それも食べましょう」
「そのジャガイモ料理はロシアのお料理?」
 恵梨香はナターシャにそのお料理のことを具体的に尋ねました。
「それを食べるのね」
「そうよ、私はロシアのジャガイモ料理を考えていたけれど」
「わかったわ、じゃあね」
 恵梨香もナターシャに笑顔で頷きました、そしてです。
 皆で羊のシェラスコとロシアのジャガイモ料理を食べるのでした。
 そのジャガイモを食べながらです、ジョージはこんなことを言いました。
「オズの国でもジャガイモ普通に食べるよね」
「うん、そうだよ」
「僕達もよく食べるよ」
 ジョージに臆病ライオンと腹ペコタイガーがお話します。
「マッシュポテトとかポテトサラダとか」
「そういうのをよく食べるよ」
「生では食べないけれどね」
「お料理したのを美味しく食べてるよ」
「ジャガイモはいい食べものよ」
 ドロシーもこう言ってそのジャガイモ料理を食べています、それも美味しく。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ