第十二幕その一
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第十二幕 雲と虹を渡って
皆は団長さんに雷玉のある場所を聞いてでした、そこに行くことにしました。そしてです。
天使さん達とお別れをしてでした、皆で飛行船に乗り込んでです。
お空の世界に戻って西に進みました、島を覆っている雲を抜けると。
そこから西を見てです、ポリクロームは言いました。
「ここから進んでいけば」
「うん、雲が連なる場所があってね」
それでとです、魔法使いがぽりクロームに答えます。
「そこにだよ」
「雷玉があるのね」
「そうだよ、だからまずはね」
「西に行って」
「そして行こう」
是非にとです、子供達も言います。
「ここはね」
「はい、それじゃあ」
「このまま進んで」
「そして、ですね」
「雷玉を見付けて」
「それで雷の精霊さん達のところに戻って」
五人も言います。
「雷玉をお渡ししたら」
「それで一件落着ですね」
「長さんもほっと出来ますね」
「いいことですよね」
「喜ばれますよね」
「そうなるわね、ただね」
ポリクロームが五人に行って来ました。
「雷玉を長さんに返したら」
「あっ、そうですね」
神宝が最初に気付きました。
「それでもう」
「私達の旅は終わりになるわ」
「そうですよね」
「最初は私のお家に来るだけだったでしょ」
「はい」
今度はカルロスが答えます。
「それで帰るつもりでした」
「それが雷玉を見付ける旅になったわね」
雷の精霊さんのお家に行ってです、そこからそうなりました。
「それで雷玉を見付けたら」
「もうそれで」
「終わりになるわ」
「そう思うと寂しいですね」
恵梨香は実際に少し寂しそうに言いました。
「この旅しい旅が終わるって思うと」
「そう思うわね、恵梨香も」
「どうしても」
「そうね、この旅も楽しい旅だったわ」
ナターシャもしみじみとして言います。
「とてもね」
「その旅が終わると」
それこそというのです。
「皆と一旦お別れね」
「そうなりますね」
「けれどどんな楽しい旅も終わるから」
ここで言ったのはジョージでした。
「絶対にね」
「はじまりがあると?」
「はい、終わりもありますよね」
「旅にしても」
「ですからまたオズの国に遊びに来た時に」
まさにその時にというのです。
「楽しめばいいです」
「別の旅を」
「どんな面白い漫画もアニメも終わります」
何時かは絶対にというのです。
「それは悲しいことだってお母さんが言ってましたけれど」
「それでもなのね」
「悲しい気持ちは抑えてまた面白い漫画やアニメを楽しめばいい」
「そうお母さんに教えてもあったのね」
「そうでした」
まさにというのです。
「ですから
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