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姉ちゃんは艦娘
番外編・弟と別れてから
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…私、こっちに帰ってこれたんだ……金剛お姉様! この比叡、帰ってくることが出来ました!」
「いえーす! ……比叡、ウェルカムホーム!!」
「はい! ただいま戻りましたお姉様!」

 自然と涙が出てきた。一度は諦め、二度と会えない覚悟をしたお姉様たちと、私はこうして、再び会うことが出来た。

 その後、皆に曳航してもらって鎮守府に戻り、司令にこの数カ月の間のことを説明された。なんでも私がいない間に、全国の鎮守府を巻き込んだ一大作戦があったらしい。それをきっかけに仲間入りを果たした艦娘たちもいたりして、私の知らない新顔の子も増えていた。

「比叡……よく戻ってくれた」
「はい! 司令もずっと私を探し続けてくれていたことは金剛お姉様から聞きました!」

 金剛お姉様の話によると、私が姿を消してからずっと、司令の指示で私が消えた海域に捜索隊を出してくれていたらしい。一大作戦の間中も常に探してくれていたという話だ。

「構わんさ。お前が戻ってきてくれれば、それでいい」
「ありがとうございます! そう言っていただけてうれしいです!」
「行方不明の間に何があったのかは、明日大淀を交えて詳しく事情聴取を行う。今日のところは、入渠した後ゆっくり休め。姉妹たちと積もる話もあるだろうしな」
「はい! ありがとうございます! それでは、今日のところは失礼します!!」
「うむ。改めて……比叡、おかえり」
「はい! ただいま戻りました!」

 その日の夜は、私の帰還を祝した“比叡さんおかえりなさいパーティー”を催してくれた。一大作戦が終わって間もない状況で資材も枯渇気味だったが……

「比叡が戻ってきたんならやるに決まってんだろ!」

 とどこかの誰かは全然言いそうにない司令の一言で、急遽執り行われる運びとなったようだ。

「比叡さんおかえりなさい。久しぶりに私のお料理、堪能してください」
「はい! 鳳翔さんありがとうございます!!」
「あなたがヒエイね? 私は戦艦ビスマルクよ」
「ビスマルクさんはじめまして! 比叡です!」
「いずれ演習であなたと戦ってみたいわね。その日が楽しみだわ」
「ひぇえ〜……お、お手柔らかに……」

 久しぶりに会ったみんなも、初めてあったみんなも、とても私によくしてくれた。久しぶりに食べる鳳翔さんの料理はやっぱり美味しかった。

「比叡お姉様……榛名は……榛名はうれしいです……」
「ありがとう榛名! 私も久々に榛名の顔が見られて嬉しいよ!」
「本当に……よくご無事で……探し続けた甲斐がありました……」
「ありがとうございます加賀さん! 探し続けてくれたこと、感謝してます!」

 榛名はやはり以前と変わらず榛名で、加賀さんも以前と変わらず、静かに喜んでくれていた。じんわりとだが確実
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