暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico44縁を大切にすれば幸が巡る
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け強固なバインドだよ。

「ガアプ課長! ヘルプです!」

「ごめんなさいね。助けられないの」

頼みのガアプ課長が使えないと来た。セラティナも手を合わせて「ごめんなさい」と謝った。特捜課揃ってグルかよ。トゥーリア一尉たちは櫛やらリボンやら化粧道具を持って迫ってくる。嫌な予感しかしない状況。必死にバインドのプログラムを侵食して行くが、「おっと、ダメだよ♪」テレサがさらにバインドを掛けてくる。

「(逃げられないのか・・・!)誕生日なのにぃぃぃ〜〜〜〜〜〜!!」

それからどれだけ経っただろう。シュヴァリエルに斬られて短くなっていた後ろ髪も今では背中の半ば辺りにまで伸びている。その後ろ髪を弄られて様々な髪型にされた。ツインテールにポニーテール、三つ編みおさげ、俗にお団子といわれるシニヨン(後頭部やダブル側頭部)、サイドテール、ロールなどなど。果てには口紅やチークまで入れられる始末。

「「「「「「可愛い?」」」」」」」

「・・・・満足しました? そろそろ解放してもらいたいんですが・・・(涙)」

時折、俺を弄っている最中で時計を確認していたのは判っている。何かしらの時間を待っているようだった。今もガアプ課長が時計を確認していた。一体何を待っているのか。嘆息しているとPiPiPi♪と電子音が鳴り響いた。すると一転「はい。お疲れ様〜」俺は解放された。化粧落としでメイクを落とされた後・・・

「はい。化粧箱や装飾品が、私たちのプレゼントです!」

そう言って化粧箱などを渡された。男の俺にこのプレゼントは無いだろ、とツッコみたいが今は「お先に失礼します(泣)」一刻も早く家に帰りたい一心で敬礼し、オフィスを出る。
そしてスカラボから八神家のトランスポーターへ直通転送。トボトボと階段を下りて「ただいま〜」ダイニングへ入った瞬間・・・

「「「「「「おめでとう〜!」」」」」」

祝いの言葉と共にパン! パン!と破裂音が続いた。パサッと顔に掛かる紙で出来たカラフルなリボン。クラッカーの物だ。

「おめでとう、ルシル君♪」

「「「おめでとう、ルシル!」」」

「おめでとうです、ルシル君!」

「ルシル君、お誕生日おめでとう♪」

「「おめでとう、ルシリオン」」

はやて達がダイニングに集まって、俺にクラッカーを向けていた。テーブルには豪勢な料理が並べられていて、壁には折り紙で作られた鎖が掛けられている。ここで俺は全てを察した。はやて達が連絡も無しにさっさと帰ったのは、この準備をするためだったんだ、と。それを念頭に置けば、特捜課の面々の行動も理解できた。時間稼ぎだ。

(でもだからと言って化粧までしなくても良いだろ・・・)

何かもっと別の手段があったと思うが、もう忘れよう。

「ほら、ルシ
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