暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico44縁を大切にすれば幸が巡る
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に暮らすのが自然だと思うから――

そう言ってくれた。そういうわけでアイリはめでたく八神家入りを果たした。

「――ところでルシルのその紙袋はなんだい?」

それから俺とユーノはドリンクを再注文して、パーシヴァルと世間話をしていた時、俺の側に置かれているユーノからのプレゼントが包まれた紙袋を指差した。今さらながらの指摘だな、と思いつつ「誕生日プレゼントだよ」そう答えた。

「誰かの誕生日が近いのかい?」

「ルシルのですよ。今日はルシルの誕生日なんですよ。その紙袋は僕がルシルに贈ったプレゼントなんです」

俺とユーノで微笑み合っていると、「聴いてないよ!」パーシヴァルはバンッとテーブルに両手をついて立ち上がったから俺とユーノはビクッとした。ユーノが「言ってなかったの?」と俺に訊いてきたため、言ったかどうかを思い出してみる。そして、「あ、言ってないか」その結論に至った。

「だろうね! 初耳だから!」

「とりあえず落ち着きましょう、騎士パーシヴァル!」

他の客や店員からの視線が集中するからユーノが宥める。パーシヴァルはスッと席に座り直し、「プレゼント、何が良い!?」何を贈れば喜んでくれるか、と訊いてきた。俺は正直に「お祝いの言葉だけでも嬉しいけど」と物品は求めなかった。

「おめでとう、ルシル! いやしかし、これだけじゃダメだろう、さすがに! 何か、何か贈れる物!」

服のポケットを漁り始めるパーシヴァル。何でも良いが、ゴミのような物を渡されても困るし、怒るぞさすがに。そしてパーシヴァルは何を思ったか「このアルバムを贈ろう!」そう言ってジャケットの内ポケットから通信端末を取り出して操作を始める。その結果・・・

「「っ!!?」」

テーブル中央に写真サイズのモニターが数枚と展開された。被写体は今の子供姿の俺にそっくりな少女、トリシュタン・フォン・シュテルンベルクだ。年代は今の11歳(いや、もう12だったか?)から0歳までのもので、水着姿や家族以外の男に見せてはいけないような写真もあった。だからユーノは両手で目を隠したうえで俯いた。

「ちょっ、なに考え――・・・あ」

パーシヴァルの背後、そこに鬼が現れた。俺の目線に気付かないままのパーシヴァルが「ほら、可愛いだろ? この時のトリシュはおねしょして、俺に泣きついて来たんだよ♪」そんな話をした瞬間、「何を話しているんですか!」鬼――トリシュが怒鳴り声を上げてパーシヴァルの後頭部を鷲掴み、テーブルにガツンと打ち付けた。

「ルシル様! 観ないでください、観ちゃダメです、目を閉じてぇ〜〜〜〜〜!」

「のわ〜〜〜〜!」

俺の顔に覆い被さるように突撃してきたトリシュは「クラリス! モニター閉じて!」と、連れの少女・クラリスにお願いした。大戦時
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