暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico44縁を大切にすれば幸が巡る
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、ルシル」店に入り、そして俺とユーノのテーブル席にまでやって来た。パーシヴァルに「こんにちは」と返し、そして「彼はユーノ・スクライア。チーム海鳴共通の親友だ」と、ユーノを紹介する。

「無限書庫で司書をしているユーノ・スクライアです。お会いできて光栄です、騎士パーシヴァル」

「おお、かの有名なスクライア一族の方か! こちらこそお会いできて光栄だ! 俺は聖王教会騎士団所属、パーシヴァル・フォン・シュテルンベルクだ」

ユーノと握手を交わし終えたパーシヴァルは席に付き、流れる動作でドリンクセットを注文。そして誰かにメールを送信し「待ち合わせなんだ。時間潰しに少し付き合ってくれ」と頼まれてしまった。

「ユーノ。予定は?」

「僕はまだ大丈夫だから構わないよ」

そういうわけで俺とユーノは、パーシヴァルの連れが来るまで付き合うことになった。とりあえず「誰と待ち合わせなんだ?」一番の疑問をぶつけると、「妹とクラリスと待ち合わせなんだよ」そう答えてくれた。

「トリシュと・・・、クラリス?」

「クラリスはトリシュと同じSt.ヒルデ魔法学院の生徒で、次期レイターパラディンとして名高い騎士なんだよ」

レイターパラディン、騎兵騎士か。そういやアリサが陸士訓練校で組んだペアというのがクラリスだったか。それはともかく、どうして本局に居るのかという話になると、「ドクター・スカリエッティに預けていたロンゴミアントを取りにね」とのことだった。

「第零技術部もそうだけど、あの技術部区画は一般人は立ち入り不可だからですね」

「そうなんだよ。だからイリスやルミナのように教会騎士でもありながら局員でもあるクラリスに取りに行ってもらったんだ」

「?? トリシュはこの話のどこに入ってくるんだ?」

「本局の一般住宅区画に友達が住んでいるらしいんだ。俺とクラリスが本局に行くと知って付いて来たんだよ」

本局に居る理由にも納得。そして注文したパンケーキ・ドリンクセットが届き、パーシヴァルが食し始めた中で俺は「改めてだけどありがとう」そう頭を下げた。ユーノは小首を傾げ、パーシヴァルは「アイリのことなら、礼は結構だよ」とサラッと返された。
アイリを取り戻してすぐ八神家(俺はある事情で通信で参加)は、アイリを引き取りたいと許可を貰いにシュテルンベルク家に行った。アイリが俺たちの側を離れないことは誰もが解っていたが、シュテルベルク家に話を通さずに引き取るわけにはいかない、と。そこでパーシヴァルは・・・

――アイリは確かにシュテルンベルク家の歴代騎士の融合騎だった。だけどアイリが誰に仕えたい・・・というより共に戦いたいかを決めるのは彼女自身だ。だから八神家の元で暮らすのが一番だと思う。それに実際にアイリと共に戦ったシグナム様たちと一緒
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