暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico44縁を大切にすれば幸が巡る
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、俺)

砕けそうになる心をなんとか繋ぎとめ、俺も笑顔でみんなとの会話に参加した。家族特製のケーキに舌鼓を打っていると、「ルシル。これがアイリのプレゼントだよ♪」アイリが俺の側へとやって来て「チュー?」頬ではなく、あろうことか口にキスして来た。

「「ああああああああああ!!」」

はやてとシャルがガタッと立ち上がって叫んだ。リインは顔を真っ赤にして両手で顔を隠し、シグナムは「なにか懐かしいな」と緑茶を啜り、ヴィータは「だな〜」とケーキを頬張り、シャマルは「あらあら」右手を頬に添え、ザフィーラは「うむ」と一言。

「わたしのプレゼントもチューにする〜〜〜?」

「させへんよ、シャルちゃん!」

俺に跳びかかろうとしたシャルの腰にタックルを食らわして一緒に倒れ込むはやて。はやては「ザフィーラ、シャルちゃんを少し押さえといて!」と頼み、「承知」狼形態のザフィーラは前脚でシャルの背中をぎゅむっと踏んだ。

「のわっ!? ちょっ、ザフィーラ!?」

「すまんな、フライハイト。主の願いゆえ、しばらく大人しくしていてくれ」

「お待たせ、ルシル君! コレ、わたしらみんなで協力して買ったプレゼントや!」

はやてが自室から持ってきた分厚い紙袋を受け取った。ユーノから貰った物と同じ。袋の中を見せてもらうと、「こいつはまた・・・」古めかしいハードカバー本が4冊と入っていた。

「ルシル君って読書家やろ? 実はな、ザンクト・オルフェンで開かれてた芸術強化月間の古書店で買うたんよ」

「ルシル君は、レンアオムから帰って来てからずっと高熱で、11月は動けなかったですから、はやてちゃん達と協力して買ったですよ」

シュヴァリエルとスマウグとの連戦で無理がたたって11月は動けなかったし、その後も魔導師としても魔術師としても不能に陥ったしな。だから楽しみにしていた古書展にも行けなかったんだが。そうか、買っていてくれたのか。でも「どうして早く渡してくれなかったんだ?」という疑問が出るわけで。

「どうせ渡すならお祝いの日に一度に渡した方がもっと喜んでくれると思う、ってシャルちゃんが・・・」

「てへぺろ☆」

ザフィーラから解放されたシャルが舌を出す。ツッコむ気分でもなし。俺は「ありがとう! 大切にするよ!」はやて達の心遣いに心から感謝した。



――翌日。



トリシュとの約束の為に噴水公園にやって来たんだが・・・

「あぅ〜。どうしてこんなことに・・・」

学院制服を着たトリシュの背後には黄色い歓声を上げている少女が数人と居た。以前、はやて達と一緒に学院を見学した時に世話になった4年3組の面々だった。だから「セレネとエオスも一緒かよ」スクライア姉妹の2人も居た。トリシュは「頑張れ」だとか「当たっ
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