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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico44縁を大切にすれば幸が巡る
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は同課員なので祝ってくれるとは思いますけど・・・」
「へぇ〜、そうなんだ。幸せそうで何よりだよ」
ギュッと俺の肩を掴む手の力が強まる。俺は「まぁ嬉しいことは嬉しいですけどね」そう返しつつ俺に与えられたデスクの椅子から立ち上がってヴェロッサの手から逃れる。そしてビシッと敬礼をして・・・
「本日の査察課での仕事はこれにて終了ですので、お先に失礼します! 先輩方、お疲れ様でした!」
「あっ、まだ僕の話は終わっていないよルシル君!」
査察課の先輩たちの「お疲れ様〜!」労いの言葉を背中に受けながら逃げるようにオフィスから出る。向かうは特別技能捜査課のオフィス。八神家全員が配属されている部署だ。今日は1日デスクワークという予定だから、はやて達もオフィスに居るはずだ。
(アイリは今日もガアプ課長に怒られているかな?)
この数百年の間にシュヴァリエルによほど鍛えられたのかサポート役である融合騎らしからぬAAAランクの魔導師・魔力ランクを取得し、なおかつ頭の出来も悪くはない。それでも若干のめんどくさがり気質が書類作成ミスを誘っている。
「おっと。まずは昼食か」
いつもは家族で摂るんだが(日によってはなのは達も一緒だ)、今日は生憎と俺は査察課での仕事だったため、昼食ははやて達に先に済ませておくように言っておいた。だからまずは昼食だな。オフィス区画から一般人も出入り自由な生活区画へ向かう。
本局はその巨大さゆえに管理局員やその関係者の家族のみならず普通の一般人も多く住んでいる。仕事の話も聞こえてこないため、仕事に疲れたら憩いの場の公園などで時間を潰すと結構リフレッシュ出来たりする。先の次元世界での俺はそうだった。
「あ、ルシル!」
レストラン街を歩いていると背後から声を掛けられた。その声の主は確認するまでもなく知っているから「よう。ユーノ」振り向きざまに名前を呼ぶ。そこには俺の数少ない男友達(言ってて悲しくなる)のユーノが居た。
「ちょうど良かった! 行き違いとかにならなくて!」
「ということは偶然じゃなくて俺に用事があったのか?」
「そうだよ。お昼と摂ってから査察課や特捜課に行こうと思っていたんだけど。良かったよ、ここで逢えて」
「連絡をくれたら無限書庫に行ったのに」
「それだと意味ないからさ」
ユーノは脇に挟んでいた包みを「はい。僕からのプレゼント」俺に手渡してくれた。大きさと重さから言ってA5判のハードカバーかと思われる。
「ルシルって読書家でしょ? 絶版になってたレア本を見つけたから、プレゼントにはちょうど良いかなって思ったんだ」
「開けてもいいか?」
「もちろん!」
通行の邪魔にならないように近くの噴水公園に寄って、そこに有ったベンチにユーノと
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