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逆襲のアムロ
17話 エアーズロックの死闘 3.7
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、自分の信ずる大義のためにとビッターに一言伝えた。

「お願いです。宇宙に上げてください」

「わかった。・・・その言葉だけで十分だ」

ビッターはその場を部下に任せて、自分もモビルスーツへ向かって行った。

アルビオンの追跡部隊の先方はアレンとコウだった。
その少し後方にベイト、モンシア、バニング。さらに後方でアデルとキースがガンキャノンで支援するという陣形であった。

もうすぐエアーズロックが目視できる地点に来たその時、アレンがコウに静止を求めた。

「少尉。ちょっと待て」

「なんですか、中尉」

「・・・この荒野・・・何かおかしい」

アレンは望遠で辺りを見回した。コウも見たが視界が良いので敵影は見えなかった。
コウは「前進しましょう」とアレンに提案した。しかし、アレンはそれを拒んだ。

「少尉。オービルは撃墜されたのだ。こんな何もない荒野で」

アレンはコウにそう伝えたが、コウは首を傾げていた。アレンは舌打ちをして、後方のバニングへ連絡した。

「大尉。前方何もないです」

その報告を聞いたバニングは後方のアデル達をバニングの位置まで呼びつけた。
アデルはバニングに質問をした。

「どうしましたか隊長」

「ああ、先方のアレンからの報告でエアーズロックを前にして何もないらしい」

そうバニングが伝えると、アデルは「なるほど」と言った。そしてアデルはバニングに提案をした。

「それでは、キース少尉と共に中距離砲で荒野を均しましょうか」

「そうだな。やってくれ」

バニングはアデルとキースに砲撃許可を与え、キースもアデルの言う方向へキャノン砲を連射した。
キースは疑問に思った。

「なんで、敵が見えないのに打つのですか?」

その問いにアデルは丁寧に答えた。

「敵が見えないということは敵が隠れているということです。先手必勝です。嘘でも、威嚇でも反応しないものなどいません」

そう言うと、レーダーに10数体のモビルスーツ反応が出てきた。
バニングは頷いて、全員に攻撃の号令を掛けた。

「よーし。敵が見えたぞ。各自ペアになって各個撃破し、敵陣を突破するぞ」

アレンとコウは先方のあぶり出てきたザクらをサーベルで斬り割きながら進軍して行った。
そのアレン達が仕留めそこなった分をモンシアとベイトが掃討し、バニングは単機で左を迂回して敵を駆逐、その援護にアデルとキースが砲撃をしていた。

アレンとコウがエアーズロックに辿り着くと、その巨大な岩の上からHLVが打ち上げられたのを目視で確認できた。

アレンはコウに叫んだ。

「少尉ー!お前のガンダムの推進力ならアレを仕留めることができるはずだー。飛べー!」

「了解です!」

コウ
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