暁 〜小説投稿サイト〜
虚空を照らす数多の光
彼と彼女の三角関係?
[後書き]

[9]本文 [2]次話
「起きろよ。沙織」
 「太輔…」
 私は今、どこにいるのだろう?
 「あ?え?」
 「図書室で寝てるんじゃねーよ」
 「ご、ごめん!」
 背中に学生服が駆けられてあった。
 「ありがとね」
 「ん?ああ、気にするな」
 歪な形をした恋は砕け散り、又新たな恋が生まれた。今まで私は何を信じ、何に怯え、何を希望に生きていたのかはもう忘れてしまった。それは綺麗で整った恋を知ってしまったからかも知れない。
 私の性格はどうやらひねくれものや天邪鬼の部類に入るようで、素直になれない。いや、なれなかった。でもそれは病のせいで、私を狂わせていた現況を砕き壊してくれた彼がいるから、こうして落ち着いた学園生活を遅れている。今まで生きた中で、思い通りになった試しが一度もない。それは誰しもそうだ。人は必ず妥協し、骨を削ってようやく自由と平等を手に入れる。それを理解するまでは、人は楽な道を選びたがり、失敗する。でも今は、楽な道でもいいよね?
 「太輔!」
 「なんだ?」
 「呼んでみただけ」
 「図書館ではうるさくするな」
 恋病物語が解決した後私は歩乃にすべてを聞かされた。
 はじめは唯斗に怒鳴った。しかし唯斗はにっこり笑って、まともに話ができるようになってよかったと言われた。
 「お前。いつの間に、本音が口からポロポロ出るようになったんだ?」
 「太輔と付き合ってから」
 「どつくぞ」
 「やーよ」
[9]本文 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ