竜の王
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ろで上の部分に鎧を着た男の人が立っているのがわかる。
「話は聞かせてもらった。やはり我々の研究と史実は一致していた」
男はこちらに向かってきながら問い掛けるように話を続ける。
「君たちはゼレフ書の悪魔を知っているかね?」
ゼレフ書の悪魔は天狼島で出会った伝説の黒魔導士ゼレフが作り出した悪魔ってことだよな。どんなやつがいるかはよくわからないが。
「アクノロギアはそれに近い。1人の滅竜魔導士をゼレフがアクノロギアにしたと推察される」
「ゼレフが!?」
なんでゼレフがそんなことをする必要があるのかイマイチわからなかった俺とウェンディは顔を見合わせ首をかしげる。
「つまり、全ての元凶であるゼレフを討つことがアクノロギア攻略の一歩となるのだ」
現れた1人の男の後ろには見覚えのある薄い水色の髪をしたショートヘアの女性が後ろで手を組みこちらを見つめている。
「誰だテメェ!!」
「ゼレフを倒す?」
「あんた・・・ユキノ!?」
ガジルさんとナツさんが突然の来訪者といきなりの宣言にそう言う。そんな中ルーシィさんは後ろにいる女性を見て名前を呼んでいた。
「!!」
するとシャルルはユキノさんたちを見て目を見開く。
「どうした?シャルル」
「ううん。なんでもないわ・・・」
首を横に振って答えるシャルルだが明らかに表情は何かに怯えている。そして彼女はユキノさんを見つめているルーシィさんへと視線を向けたのだった。
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