暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンラインーツインズー
SAO42-守らりたい者
[3/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初
もバカ言うな。

「変なあだつけないでもらえる? ただでさえバカなんだから、バカがバカみたいなあだ名をつけられる身にもなりなさい。無駄だと思うけど」
「てめぇ、明らかに喧嘩売っているよなぁ? 気に食わない女だと前々から思っていたけど、これはギッタンギッタンに痛い目をあわせねぇといけねぇみたいだな!」
「チンピラみたいに絡まないでくれる? 貴方の品格が疑うわ」
「なんだとてめぇ!」
「ちょっと! こんな、こんなところでもなくても、争わないで!」
「こいつが悪いんだ! オレは悪くねぇ!」

 棒親善大使の台詞を言った赤の戦士を宥めることで、挑発をして赤の戦士を怒らせる漆黒も余計なことを言わずに済むので、争いを阻止して鋼の騎士について訊ねた。

「ねぇ、一緒に行動していた鋼の騎士はどうしたの?」
「あぁ? しらねぇよ、あんな奴」
「しらねぇって、二人は組んでいるんだから知らないもなにも……」
「しらねぇもんはしらねぇよ!」

 赤の戦士は怒鳴るように発する。そして私がひるんだ隙に赤の戦士は青色のクリスタルである転移結晶を手に持ち「転移、ザトールス」と口にして、青い光に包まれて街へと転移して行ってしまった。
普段の振舞いからさっきの怒鳴り声を聞くまで気がつかなかったけど、今まで見たことのない苛立ちをしていた。多分……そこに鋼の騎士が関係しているかもしれない。そして鋼の騎士と赤の戦士が一緒にいないことも関係してくる。最悪の可能性もなくはない。こんな時、フレンド登録をしていれば場所と生存の確認ができるんだろうけど、私は登録してないし、漆黒も同じだろう。でも、私の思いがちかもしれないから念のために訊いてみよう。

「知らない」
「だよねー」
「そもそも、なんで私に聞こうと思ったの? 無駄に僅かな可能性に信じるとか、バカのドバカね」
「バカバカ言うな」

 案の定、知らないの一言で片付いた。いや、ほら、スポーツマンガにもありそうな1%の確率に賭けるまでとは言わないけど、100%漆黒が知らないのは失礼だと思ってさ……その結果が一蹴に加え罵倒を味わったんだ。結果論になってしまうが、聞かなければよかったと後悔した。

「……前から思っていたんだけどさ、なんでそんな冷たいの?」
「バカではないから」
「そんなんだと、損しないの?」
「損?」
「友達ができないとか、近寄りがたいというかさ、漆黒って……無意味な敵も作りそうなんだよね。だから、損とかしないの?」
「どうかしらね……損するとか意識はしてないし、私は別に好かれようとは思っていないから」

 漆黒は私が言った通りクールだ。常に無表情で喜怒哀楽を見たことない。一応親切なところはあるけど、基本的に口を開けば相手を怒らせようと相手を罵る。
そして本人も口にした通り好
[8]前話 [1] [9] 最後 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ