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逆襲のアムロ
16話 エースとビギナー 3.6
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でないと回答を保留した。

「ハヤト君、君らの申し出を受けるにはまだ連邦内部での敵がまとまり切れていない以上混乱をきたすだけだ」

ハヤトはブレックスの言が正しいと思った。しかし、ハヤトとしては姿勢を見せたかった。ただそれだけで十分だった。

「わかりました。准将が動くときは我々は特に要請なしでサポートします。それだけ覚えていてもらえれば結構です」

「そうか。とだけ言っておこう」

「それではグレイファントムはこちらで預からせていただきます。我々もちょっと非合法でね。連邦内部に若干パイプがありまして、その許可は得ておりますから」

「では許可証を拝見しよう」

ハヤトはブレックスにグレイファントム改修許可証を提示した。

「ふむ・・・アナハイムからか。しかしながら良く絡む。アナハイムの独擅場だな兵器業界は」

「はい・・・そういう時代みたいですから」

「よろしい。了解した」

「有難うございます。では早速明日より民間飛行整備場へ移送し、やらせていただきます」

そう言ってハヤトが部屋を出ていくと、代わりにシナプスが入って来た。

「失礼致します。基地司令」

ブレックスはシナプスがこの部屋に来た要件を察した。そして先んじて述べた。

「分かっている。逃げたガンダムを追いたいのだな」

「そうです。アナハイムのニナを始めとする関係者も社内での訴追が不安視されており、我々も軍としてジオンにやられております。そのため雪辱せねば面目が立ちません」

「と、言うよりも、この私自身も許可を出さねば、利敵行為と見なされるかもしれないな」

ブレックスは苦笑した。シナプスはそれについて黙っていた。
そしてブレックスはシナプスにガンダム追跡の許可を出した。


* アルビオン艦橋 3.6 23:00


夜遅くだが、ガンダム奪還のための部隊編成が成された。
アルビオン既搭乗員はそのままだが、実戦部隊が1人もいなかったため、基地より補充された。

モビルスーツ隊でバニング大尉、ベイト中尉、モンシア中尉、アデル少尉、ウラキ少尉、キース少尉、アレン中尉。

そこに1人のエースが緊急用パイロット兼オブザーバーとして参加した。
そのパイロットにモンシアは口笛を鳴らした。

「シナプス艦長。本日付けでグレイファントム隊より異動になりましたアムロ・レイ大尉です。宜しくお願い致します」

その姿にバニングを始めとするすべてのクルーが心強い味方がやって来たと感じた。




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