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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第208話 最後の戦い
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。《赤目のザザ》と呼ばれていた。向こうでは
刺剣
(
エストック
)
の使い手だった。……そして 今回の戦いでも」
キリトとザザの戦いについては、ある程度訊いていたのだ。針の様な武器、とくれば ザザだと言う事はリュウキはあっさりと思い出し、言ってしまったから、必死に思い出していたキリトに少なからずダメージを与えちゃったりしたとかは、また別の話。
「そ、そんな……、で、でも なんで…… しんかわ君は お医者様になるって、あんなに がんばって……」
事の顛末を全て訊いても、誌乃はやはり受け止める事が出来なかった。この町で唯一心を許せていた、と思えていた彼が まさか 恐ろしい犯罪に手を染めていた事に、動揺を隠せられなかったのだ。
誌乃の 思いつめた表情を見て 何も言えないのは隼人だった。
誌乃と恭二、2人の関係を細かに知っている訳ではない。だけど、心に闇を持った彼女が心を許せれる存在。友達と言える存在とは訊いていた。 隼人にとってみれば、SAO時代の仲間達と同義だった。 だからこそ、恭二が 誌乃にそんな事を、殺そうとする意味が判らなかった。わかりたくなかったのだ。
「……簡単な事、だ」
「ッ!!!」
誌乃を思っていた事、そして 一先ず助ける事が出来たと言う安堵感から、何処か隙が出来てしまっていたのは、仕方がない事だった。ましてや、ここは現実世界。仮想世界での様に 索敵スキルと言った能力を使える訳もない。
だから、息を、足音を殺しながら 近づいてくる
殺人鬼
(
アサシン
)
に気づく事が出来なかった。
背中に感じる異形な痛み。それは、身体の内部から 焼かれてしまうかの様な熱さと痺れる様な感覚がした。……あの世界で言う《麻痺毒》の攻撃を受けた感覚に近いとも言えるが、現実故、痛覚のレベルがあの世界とは比べるのもではない。
一瞬で、意識を刈り取られそうだったが、辛うじて 意識を手放す事は無かった。……が、それでも 倒れてしまったのは仕方がない。
「りゅっ……!?」
突然の事に、誌乃は身体を震わせた。驚きの連続だった為、反応が取れなかったのだ。
だが、判る事はある。……助けてくれた。あの世界ででも、この現実ででも、助けてくれた男の人が倒れていると言う事実だけ。
「コイツの学力なんて、遠の昔に下の下にまで 落ち込んでるんだ。馬鹿な親父は コイツの作った即席の捏造成績用紙に騙されていたに過ぎない。……それに、アミュスフィアのソフトで、遠隔指導を受けるサービスもあるし、あれを使う事は問題なかった。……まぁ 流石にGGOの接続料金は、させてもらなかった様だがな」
倒れた隼人の後ろに立っていたのは、全体的に黒い服で包まれた男だった。表情は 恭二と似ている部分はあるものの、視線 目つきは比
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