暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第208話 最後の戦い
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を見て 頭を下げて謝っていた。これは、先ほど誌乃にもしていた事だ。

 だが、それを見た隼人は 苦痛で 表情が歪んでいる様だったが それでも 笑っていた。

「……いったとおり、だろ?」
「え……?」

 隼人の開口一番の言葉の真意。和人には判らなかった。笑顔の真の意味も。
 だけど、それは直ぐに理解をする事が出来た。

「きりとは。……かずとは、きてくれる。おれが、さき……、だったら、な……」
「っ………」
 
 そう、この時だ。
 
 あの死銃と出会った時に、隼人が リュウキが言っていた言葉を思い出した。



『……オレが、最初に。キリトより先に、あの男と出会っていれば、キリトは来てくれたよ。……絶対』


 そう、死銃と出会い かつての闇を思い出し、震えそうになっていた時に、隼人が リュウキが来てくれたんだ。

 そして、今回。

「……だろ?」
「は、はは……。借りを返せた、のかな。 でも……傷の度合いを考えたら割に合わないって思うぞ……。ほんとに無事で良かった」
「ほんと、だよ……。もう。……ばかっ……。しん、しんぱい したんだから……」

 誌乃は、涙を流しながら 隼人の頭を抱える様に 抱きしめた。

「う、む…… し、しの。ちょっ と、くるし……」
「っ……!! ご、ごめん……」
「はは。約得って、思えばいいんじゃないか? 隼人。……GGO一の美少女スナイパーの膝枕なんか、滅多に出来るもんじゃないんだぜ?」
「っっ!!?? ば、ばか!! なにを言って!!」
「……ほんと、くるしい。今は、もうちょっと、加減を……」
「あ、ああ! ごめんっ はやとっ」


 本当に、これで終わった。

 いや、これからが、本当の始まりなのかもしれない。……だけど、戦いは終わったんだ。




 誌乃は、ゆっくりと隼人を抱く力をゆるめ、そして ただ涙が溢れるに任せた。これ以上 何かを言おうとすれば、感謝でも言おうものなら、もう大声で泣いてしまうだろうと思ったから。感謝を必死に言おう言おうとはするものの、大声で泣いてしまえば、感謝どころではないのだから。

 そして、全てから解放された安堵感。……誌乃の温もりは 無事だった事を再認識させてくれる。それらが、再び隼人に眠気を誘った。表情を緩めたまま、目をゆっくりと閉じる。キリトも、一瞬だけ心配をしたけれど、問題ない事を悟って、無言のまま この場を動こうとはしなかった。


――やがて、遠くからサイレンの音が聞こえてくる。……近づいてくる。


 それでも、誌乃から涙が涸れることはなかった。密やかに、次々と大粒の雫を零しながら、深い喪失感。そして それにも負けない彼への想いを強く認識していた。


 最後の
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