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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第208話 最後の戦い
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い事と、その表情は、何処か見覚えがあった。
 そう、あの世界ででは 黒く長い髪で 女顔。この世界ででも 何処か面影がある幼さの残る少年。 キリト、和人だった。

「急げ!! もう警察は呼んだが、来るまでずっと 2人を抑えておく事は出来ない!!」

 和人は、昌一に馬乗りになり、抑え込んだ。だが、恭二は残っているのだ。そしてスタンガンの一撃、昌一からの必要な攻撃を受けて もう満身創痍と言っていい隼人しかいない。恭二の魔の手が隼人へと向かうとも限らいないのだ。

「っ!!」

 誌乃は ふらつきかける脚を叱咤した。
 今、一番苦しんでいるのは、隼人だ。そして、懸命に死銃達を抑えてくれているのは和人だ。……今 動けるのは自分自身しかいないのだ。


『さぁ! 隼人を……助けなきゃ! それに、和人だって……!』


 覚束無い足取りだったが、へカートを宙に起き、手を引いてくれている自分(シノン)が目の前にいて、立ち上がる力をくれた。

「う、うんっ!!」

 誌乃は、限りなく早く 部屋へと駆け込み、引越しをしてきた時に、荷物を縛っていた荷造り様の紐の束をクローゼットの奥から 素早く引っ張り出すと、その勢いのまま 外へと飛び出していった。


 

 そして、和人の心配は終わってみれば杞憂だった。

 昌一への後頭部へのダイビング式キック。恭二へのヘルメットの一撃。それらは思いの外ダメージが大きく、ゲームで言う《クリティカル・ヒット》と言うヤツで 脳震盪を起こしていた様だ。
 幾ら最悪の殺人者であったとしても、流石に大怪我を終わしてしまう事には抵抗がある。隼人と誌乃を助ける為に、攻撃をした和人は、後の事などは考えてられなかったけど。

 不幸中の幸いの1つ。彼らはしっかりと鼓動をさせている。胸部分も上下し、息もしっかり出来ていた様だ。紐で縛って殆ど簀巻き状態にしているが。


「っ……」

 隼人は横になり目をつむっていたが、傷み故か、表情を歪ませ、ゆっくりと目を開けた。

「隼人……、しっかり……」

 誌乃が、隼人の額に手を置く。
 本来なら、部屋へと運んで安静に と思っていたのだが、怪我の程度がどれほどか判らない事、もう警察や救急車も呼んでいる事。階段を上がって直ぐの場所である事が重なり、この場で介抱をする事にしたのだ。 
 部屋からありったけの毛布を持ってきて、身体を冷やさない様にかけ 頭は誌乃が《膝枕》をしていた。……別に狙った訳ではない。ただただ、動転をしていた と言う理由だってあるだろう。

「大丈夫か? 隼人。……その、悪かった。菊岡さんが 中々理解をしてくれなくて。……警察に色々と説明するのにも手間取って遅くなってしまった……」

 和人は、隼人が目を開けたの
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