暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第208話 最後の戦い
[17/19]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
い事と、その表情は、何処か見覚えがあった。
そう、あの世界ででは 黒く長い髪で 女顔。この世界ででも 何処か面影がある幼さの残る少年。 キリト、和人だった。
「急げ!! もう警察は呼んだが、来るまでずっと 2人を抑えておく事は出来ない!!」
和人は、昌一に馬乗りになり、抑え込んだ。だが、恭二は残っているのだ。そしてスタンガンの一撃、昌一からの必要な攻撃を受けて もう満身創痍と言っていい隼人しかいない。恭二の魔の手が隼人へと向かうとも限らいないのだ。
「っ!!」
誌乃は ふらつきかける脚を叱咤した。
今、一番苦しんでいるのは、隼人だ。そして、懸命に死銃達を抑えてくれているのは和人だ。……今 動けるのは自分自身しかいないのだ。
『さぁ! 隼人を……助けなきゃ! それに、和人だって……!』
覚束無い足取りだったが、へカートを宙に起き、手を引いてくれている
自分
(
シノン
)
が目の前にいて、立ち上がる力をくれた。
「う、うんっ!!」
誌乃は、限りなく早く 部屋へと駆け込み、引越しをしてきた時に、荷物を縛っていた荷造り様の紐の束をクローゼットの奥から 素早く引っ張り出すと、その勢いのまま 外へと飛び出していった。
そして、和人の心配は終わってみれば杞憂だった。
昌一への後頭部へのダイビング式キック。恭二へのヘルメットの一撃。それらは思いの外ダメージが大きく、ゲームで言う《クリティカル・ヒット》と言うヤツで 脳震盪を起こしていた様だ。
幾ら最悪の殺人者であったとしても、流石に大怪我を終わしてしまう事には抵抗がある。隼人と誌乃を助ける為に、攻撃をした和人は、後の事などは考えてられなかったけど。
不幸中の幸いの1つ。彼らはしっかりと鼓動をさせている。胸部分も上下し、息もしっかり出来ていた様だ。紐で縛って殆ど簀巻き状態にしているが。
「っ……」
隼人は横になり目をつむっていたが、傷み故か、表情を歪ませ、ゆっくりと目を開けた。
「隼人……、しっかり……」
誌乃が、隼人の額に手を置く。
本来なら、部屋へと運んで安静に と思っていたのだが、怪我の程度がどれほどか判らない事、もう警察や救急車も呼んでいる事。階段を上がって直ぐの場所である事が重なり、この場で介抱をする事にしたのだ。
部屋からありったけの毛布を持ってきて、身体を冷やさない様にかけ 頭は誌乃が《膝枕》をしていた。……別に狙った訳ではない。ただただ、動転をしていた と言う理由だってあるだろう。
「大丈夫か? 隼人。……その、悪かった。菊岡さんが 中々理解をしてくれなくて。……警察に色々と説明するのにも手間取って遅くなってしまった……」
和人は、隼人が目を開けたの
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ