第三章
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「それぞれのキャラでね」
「色分けをするんだね」
「これなら観てくれるお客さんもわかりやすいよ」
「どのキャラが何をしているのか」
「舞台を観ていてね」
「そうだね、トガにしてもね」
「そう、カエサルはトガのデザインにも凝っていたらしいけれど」
今で言うとスーツに凝っていたということになる、トガは正装で公の場に出る時に着るものだ。カエサルはそれに凝る洒落者であったのだ。
「どんなデザインでもね」
「遠くからだとね」
観客席から見ればだ。
「同じトガだからね」
「オペラグラスで観る方法もあるけれど」
ここはというのだ。
「ここは色でいこう」
「それぞれの色だね」
「それを付けていこう」
「それじゃあね」
フランコも頷いた、そしてだった。
ジュリアスは演劇部の仲間達を集めてだ、彼の考えを述べた。
「トガや鎧に色を付けよう」
「ローマ時代のそれに」
「そうするんだね」
「そう、それぞれのキャラにね」
まさにというのだ。
「カエサルなりアクタヴィアヌスなりにね」
「スッラやマリウス」
「ポンペイウスやクラッソスにもだね」
「そうだよ」
その通りとだ、ジュリアスは答えた。
「まさにね」
「成程ね」
「そうするんだ」
「これで舞台から観るお客さんにどのキャラかわかってもらって」
ジュリアスは仲間達にさらに話した。
「舞台も理解してもらうから」
「そうしたやり方あるね」
「それならね」
「いや、それじゃあ」
「それでいこうか」
「そういうことでね」
「それにだよ」
ここでフランコはこう言った。
「色とりどりの服が舞台に出たらいいね」
「キャラの識別がしやすいよ」
「それだけじゃないよ」
「えっ、そうなんだ」
「そうだよ、だって赤や青って色々な色が舞台に出るね」
「そうなるね、確かに」
「これならかなり派手だよ」
その色彩がというのだ。
「舞台のね」
「ああ、確かにね」
フランコに言われてだ、ジュリアスもわかった。
「それはね」
「いけるね」
「そう、いいから」
だからというのだ、フランコも。
「その面から見てもね」
「そのことには気付かなかったよ」
「キャラの識別のことを考えていて」
「うん、だからね」
それでだったというのだ。
「そこまで気付かなかったよ」
「そうだったんだね」
「けれどそれなら」
ジュリアスは確かな顔で言った。
「いけるね」
「それじゃあだね」
「うん、その効果もあるよ」
舞台が華やかになるとだ。
「じゃあ余計にいいね」
「服や鎧の色は鮮やかにして」
そしてというのだった。
「目立つ様にしよう」
「奇麗な色にしてね」
「それじゃあ早速服に色を付けていこう」
トガや普段
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