第一章
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「そう、白だね」
「鎧は青銅色でね」
「そうだね」
「当時のローマの服とかの色は」
「他の色はあるかな」
ここでだ、ジュリアスはフランコにあらためて尋ねた。
「白や青銅色以外は」
「ああ、言われてみれば」
フランコも気付いた、ジュリアスがどうして悩んでいるのか。それで頷く動作をしつつ彼に対してこう言ったのだった。
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