第二章
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「これからな」
「俺達が買うのではなくか」
「ああ、子供に頼んでな」
今コーナーにいる子供の様にだ、まだ幼くて何もわかっていないが故に許される年齢のだ。
「そうしてな」
「本を買ってもらう」
「俺達はコーナーに入らないし直接買わない」
「子供が買う」
「それで俺達はその本を子供から受け取ってだ」
「万々歳ということか」
「これでどうだ」
真顔でだ、暁は未到に言うのだった。
「悪い考えじゃないと思うが」
「名案だ、暁」
確かな声でだ、未到は暁に答えた。それも確かな笑みで。
「どうやら御前は天才みたいだな」
「俺も驚いている、それじゃあな」
「子供を見付けてか」
「その子供、あの子供でもいい」
今コーナーにいるその子をだ、暁も見ている。その上での言葉だ。
「いいな」
「では早速だ」
「買いたい本は決まっているな」
「エルフの未亡人だ」
「俺は触手天国だ」
未到は未亡人かつエルフ萌え、そして暁は触手萌えなのだ。二人共そうした本を買い集めて楽しんでいるのだ。
そのタイトルをそれぞれ確認してだった。
二人はメモを出して書いてからだ、コーナーの近くに慎重に行ってだった。二人でその子供にそっと声をかけた。
「僕、いいか?」
「ちょっと頼みがあるのだが」
二人は優しい声で子供に語りかけた。
「ちょっと来てくれるかい?」
「話がある」
「僕に?」
「そうだよ」
「聞いてくれたらいいものをやる」
二人で言うのだった、子供は二人の話を聞いてだった。
二人のところに来てだ、あらためて尋ねた。
「それで何なの?」
「実はそっちの本を買って来て欲しいんだ」
「このメモをお店の人に渡してだ」
ここでは未到が知恵を出した、エロ知恵というそれを。
「この本下さいと言ってくれ」
「このお金を渡してな」
二人はそれぞれ千円札を出して子供に渡した。
「そうしてくれ」
「そして買った本を俺達に渡してくれ」
「おつりは君にあげるからな」
「いいか」
「うん、わかったよ」
子供は二人のお願いに素直に頷いた、実に素直な子供だった。
「じゃあ買って来るね」
「おつりはいいからな」
「全部君のものだ」
二人は子供を金で釣るkとも忘れていなかった、例え素直な子供でも人はものを渡さないと動けないと知っているからだ。
「じゃあなな」
「宜しく頼む」
こう子供に言ってだった、彼を店員のところに送った。すると。
子供は二人が言った通りにだ、そのメモをだった。
店員に渡してだ、こう言った。
「この本頂戴」
「あっ、駄目だよ」
店員さんはメモに書かれていた本の名前を見てだった。子供にすぐに言った。
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