第1章:修正の始まり
第11話「修正の第一歩」
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「えっ?あ、あ、あああの、えっと..その....!」
顔を真っ赤にしながらしどろもどろになるユーリちゃん。
「.......きゅぅ...。」
「えっ?ちょ、ユーリちゃん!?」
脳がショートでもしたのか、ついには気絶してしまう。
「...はぁ...。」
頭を抱えながら、ユーリちゃんを膝枕している束をチラ見する。
「ちゃんと口止めしておかないとな...。ユーリちゃんは言いふらす性格じゃないけど。」
「んー、むしろ、ゆーちゃんも一緒に...。」
「おいやめろ。」
なに巻き込もうとしてるんだ。
「えー?だって、ゆーちゃんもさー君の事を...。」
「それでもだ。まだ中学三年生の年齢だぞ?」
もうすぐ高校生だけど、それでもダメだ。
...え?ユーリちゃんの気持ちには気づいてたのかって?...まぁ、俺といる時は常に嬉しそうにしてたから、さすがに...な。
「(...天災の俺でも、恋愛だけは苦手なんだよなぁ...。)」
どう対処すればいいのか分からないし、ましてや二人以上に好かれるとなるとどうしようもない気がしてくる。
「...とりあえず、起きたら適度な説明と口止めだな。」
「ちぇ、つまんないなぁ。」
「あのなぁ....。」
この後、束の不貞腐れっぷりに呆れつつも、起きたユーリちゃんに説明をして念のために言いふらさないように言っておいた。
....しばらくユーリちゃんが俺と目を合わせる度に顔を赤くして逃げるようになったのは、泣きたくなった。...純真な子な分、拒絶紛いな事をされると余計傷つく...。
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