【ソードアート・オンライン】編
117 黒白剣舞(モノクロ・ダンス)
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アスナの言葉に返事を返さず、二振りの剣>氛氈g二刀流”のスキルでもって、74層フロアボス──《ザ・グリーム・アイズ》との死闘の幕を開けた。
SIDE END
………。
……。
…。
SIDE OTHER
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」
“ヴォーパル・ストライク”──片手剣重単発攻撃ソードスキルが《ザ・グリーム・アイズ》のHPバーを削る。キリトとアスナがボスに突撃してから幾ばくが経過していた。
熾烈な戦いではあったが、そこは長年コンビを組んでいたアスナとキリトである。《ザ・グリーム・アイズ》のHPバーを一番最後の半分のところ──討伐≠視野に入れられるキルゾーンにまで削っている。
「……くそっ!」
キリトが剣を振ればアスナが身を引く。アスナが突っ込めばキリトが弾き(パリング)──そんな阿吽の呼吸≠ニも云える状況に蚊帳の外なクラインは臍を噛む想いで悪態を吐く。
結晶無効化空間=Bそれがキリト・アスナのコンビに援護出来ない最大の理由だった。攻略組のTOP5≠ノ入るキリトとアスナが二人で¢椛ホしている状況だからこそ、優勢を保てている。……少なくともクラインにはキリトの見たことのないスキル≠ニどうやって連携をとれば良いかのかは判らない。
……だからクラインには悪態を吐くしかなかったのである。
「……あっ…」
そんな声を漏らしたのはアスナだった。キリトが剣を振ればアスナが身を引く。アスナが突っ込めばキリトが弾き(パリング)──そんなコンビネーションは、軈て馴れ(ルーティーン)≠ノなり、綻びを生じさせた。
……アスナの身体が《ザ・グリーム・アイズ》の尻尾によって弾かれた。アスナは甚大なるダメージを負ってしまい──取り残されたキリトは1人きりでボスを相手取らなくなってしまった。
「ア…スナ…っ!」
そんな苦境に立つ羽目になったキリトは、あえて撤退≠選ばず、立ち止まり抗戦≠選択した。……抗戦≠ニ云う無謀とも思える選択肢を選んだキリトの胸中には、その選択肢≠選んだ大きな2つの理由が有った。
1つ目は背中を見せれば間違いなく殺られる≠ニ云う獣染みた──理性的な思考を否定した直感=B
2つ目は最愛の女性を殺されそうになった≠ニ云ういかにも人間らしい──感情の爆発である憤怒=B
「“スターバースト・ストリーム”…!」
《ザ・グリーム・アイズ》のHPも後僅かになっていた。キリトはボスに対する手向けの技を“スターバースト・ストリーム”──“二刀流”の、計16連撃の上位ソードスキルに決めた。
「速く速…っ
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