【ソードアート・オンライン】編
115 炙り出し
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て受けるつもりである。
閑話休題。
「……さて、まずは謝罪だな。いきなり呼んで悪かったな。……でコレンはこの面談について他の誰か≠ゥらコレンは何か聞いたか?」
これはアスナ──だけではなく、ユーノ達にも聞いた定型文的な設問で、ふるい≠フ役割を果たしてもいる。……このふるい≠フ意味と──そして、どんな風にふるわれる≠フかとな説明はと云うと…
「アスナから聞いた。……どうにも、人を殺した事があるかどうか≠ニか…」
「……大体そんな感じかな。まぁ、それは後で改めて聞くが」
(……ビンゴ)
どんな風にふるわれる≠フかとな説明はと云うと──こんな風にボロを出してくれると云う訳である。……コレンの悪手はリーファやシリカならまだしも、思慮深いアスナの名前を出してしまったところだ。
アスナはこの面談の意味をきちんと理解していたので、アスナがバラした>氛氓ニかは、まず考えていない。……大方コレンがアスナの名前を出したのは、この面談会の一番手がアスナだったからだろう。……それかアスナしか聞き耳を立てていなかったか。
“聞き耳”のスキルは、その習熟度如何で聞こえてはいけないはずの──プライベートな音すら盗聴が可能だ。その特質上、どうしても花形≠フスキルとは云い難いので、“聞き耳”のスキルを好んでとっている人間は多くない。
……が──それだけに、悪目立ちもする。面談の為に入室した後を尾行して、その部屋前でこそこそとしていたら、殺人者≠フ討伐≠憚らずに明言しているのもあるので、面談を盗聴しているのでは?≠ニ対外的に思われ、痛い腹を探られる可能性が高い。
「……まぁ大体そんな感じだな。……でも、これだけは承知してくれ。俺の質問にははい≠ゥいいえ≠ナ答える事。……いいな?」
「はい」
「殺人行為に及んだ≠アと──または意図的に殺人行為に携わった事は≠るか?」
「いいえ」
俺の問いに、淀み無くコレンは返事をする。そんなコレンの態度とは反比例に俺はコレンへの疑いを強くしていく。そこで、コレンがどう反応をする≠ゥ気になった俺は、定型文から外した質問──アスナ達にはしていない質問をする事にした。
「アスナからこの面談に関して聞いたんだよな。……で、アスナ以外からこも面談について何か聞いたか?=v
「っ! ……い、いいえ」
漸くコレンの顏から澄ました色が消え、吃りながらも否定≠ェ返ってきた。そしてコレンの口から、蚊の鳴くような声量で──うっかり≠ェ聞こえてきた。
「……アスナからしか盗聴してないからか…」
ぼそり、とそんな──迂
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