【ソードアート・オンライン】編
113 こっちはこっちで一件落着
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(キリト)≠ニ兄弟になっていても──直葉≠ェアインクラッド≠ノ居ても差異を感じていない。
(……大体こんなところかな…)
「……俺はさ…」
頭の中で今までの情報を整理していると、真人君が徐に口を開きだす。
「都合、百数十年を生きてるし──間違いなく膨大な時間を生きていく事になるからさ、どこぞの姫≠ンたいに不老不死じゃないと、必ずと云って良いほど伴侶には先に逝かれてしまう。……だから、多分まともな恋愛≠ヘもう無理なんだよ」
「………」
そう語る真人君の顔はいっそ清々しくて、ボクは口を挟めなかった。
「前世≠ナは貴族として生きてて──本妻の他に妾も2人ほど居た。……もう俺の言いたい事が判るかもしれないが、貞操観念も常人のそれとはもう別だ」
……更に真人君はメニューを操作しながら紡ぐ。
「それでも良いなら──それでもユーノが俺を想ってくれるなら、また俺にユーノの最期を看取らせてくれないか?」
その、ある意味殺し文句とも取れる言葉と[《Teach》から結婚を申し込まれました。受諾しますか?]とあったので、ボクは迷う事なく[Yes]と表示されているコマンドをタップした。
「……はいっ! 不束者ですが宜しくお願いします」
今日はボク≠フ叶わない──叶わなくても構わないと半ば諦めていた初恋が実った、間違いなく人生最良の日となった。
………。
……。
…。
「ところで真人君──ティーチ君はさっき二次創作云々は一応調べた≠チて言っていたけと、【ソードアート・オンライン】の原作≠ヘ知っているの?」
「……知らないかな。ミネルヴァさん──俺を転生させた神からはこの世界で本来死ぬべきでない人間が多数現れる≠チて派遣社員みたいに送られてきただけだし。……十中八九、このデスゲームで死ぬんだろうな」
(……なるほど…)
真人君の呼び方をティーチ君≠ノ戻し、気になっていた事を訊いてみたが──やはりと云うべきか、ティーチ君はこの世界≠知らなかった模様。……そこでリュウの転生とティーチ君の転生が関連し──また、ボクの転生が無関係でない事を悟った。
リュウが転生→ティーチ君が転生→ボクが転生の流れだと考えれば納得できる気がする。
「……茅場 晶彦がアインクラッドに潜んで居る≠チて云ったらティーチ君はどう動く?」
「あー、ユーノは原作≠知ってるのか…。……茅場さん>氛气qースクリフの事ねぇ、今のところどうしょうも無いよ」
「ヒースクリフの正体を知ってるのっ!?」
勝てないよ≠ニ朗らかに語るティーチ君だったが、ティーチ君の言葉は看過する事は出来
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