第12話 守りたいもの
[11/11]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
で歩くことができる。そんな時かしら、いつもの『補充』でつれてこられた子供達……その中に彼はいた。
最初はそこまで興味はなかった。彼に興味が沸いたのは彼の戦いぶりを見てからだった、冷静な判断力、魔獣の攻撃すら利用する柔軟な思考、そして素手でも魔獣と戦おうとする闘争心……全てが初めてのものだった。
彼といれば自分は強くなる……そう思った私は彼に接触した、最初は警戒されていたわね。
そして彼の戦い方を見て自分も強くなれた、私は周りの環境を自分の力に出来るしどんな事も覚える……施設の奴等は私を『天才』と呼んでいたわ。そう私は強い、誰かの力を借りなくても一人で出来る。その手段を増やすためリィンに接触した、最初はそうだった。
でもさっきリィンに助けられて分からなくなった、てっきり私の身体目当てで私を助けてくれたのかと思った、だから私は彼に身体の関係を迫った。
でもリィンははっきりと拒絶した、最初はごまかしてるかと思ったが違うようだ、どうして自分を助けたか聞くと女の子扱いされるし理解できなかった。
でも何でかしら、女の子あつかいされて『嬉しい』って思う自分がいる。
ふとリィンを見ると寝てしまったようだ、女の子が側にいるのに興味も示さないで寝ちゃうなんて何かイラッとするわね。
私はリィンの側に行き彼の腕の中に入り込んで胸に抱きついた。意外と筋肉質なのね。
……あーあ、私何やってるんだろう、ここに来てから一回も気を緩ませる事なんて無かったのに。リィンの腕の中にいてとても落ち着いている。
「ふああ……私も眠くなってきちゃった」
こんなにゆったりと寝れたのは久しぶりね。瞳を閉じて私も夢の中に入っていく。
お休みなさい……リィン……
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ