第一物語・前半-未来会議編-
第六章 告白前者
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たれたら私達、昇天、昇天エンドで人生終了ですから」
「オレは彼女無しで、この世に去らばするのはお断り願いたい」
「トオキンは一生独身で苦しめばイイネ」
「人の心配よりも自分のことを心配したらどうだ?」
直後、トオキダニの鎧甲に空子が蹴りを入れる。
鉄を打つ音に似た音が響くが、蹴られている当の本人は頭を掻きながら呆れている。
宙に浮いているリュウが、心配そうにトオキダニの上を回っているが無用の心配だ。
そんな光景を眺めながら、立っているセーランは息を吸う。
「一部いい感じに楽しんでる人がいるけど、告白するまでは手、貸してもらうわ」
「相手はその時まで、てことですね。楽しみですねー」
「長が告るって、日来全土大騒ぎだからね」
「元カノいる分際の男は、すぐ他の女に気が向くとか何とか、灯殿が申して御座ったなあ」
『魅鷺さん!? その言葉は今はなしでいいと思いますわよ――!』
休憩を多目に取り、身体を休める皆は数分後、告白の準備に戻った。
仲間達の力も借り、着々と準備と時間が過ぎた。
日が沈み、空が黄昏色に染まる頃。その頃には既に告白の準備は整った。
夕闇に沈む日来のなか、コンテナの上に立つ少年は真っ直ぐ辰ノ大花の戦闘艦を見ていた。
冷たい風が、その場を静かに吹いていた。
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