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神葬世界×ゴスペル・デイ
第一物語・前半-未来会議編-
第六章 告白前者
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あそこに停泊してるのって、会議で来た宇天学勢院の皆が乗ってる艦だよね」
「妹よ、正確には艦ではなく戦闘艦だ」
「兄ちゃんは黙っててよ。てかお尻触るな、蹴り飛ばすよ」
「気にするな。僕の女性の好みは何を言っても巨乳だ。妹属性はルヴォルフにくれてやるさ」
 その言葉に金髪少女のテイルは、セーランが上に乗っているコンテナに向かって背を向けている獣人族を半目で見る。
 視線に気付いた獣人族の少年は、目を見開き否定の言葉を述べる。
「グレイよ何を言うか! レーテルよ、勘違いをするな。確かに妹は好みだが俺は身内を襲わんぞ」
「身内って、日来住民のことだよね」
「もちろんそうに決まっている!」
『でも、まさかルヴォルフが妹好きだったとは。思いも致しませんでしたわ』
 突如、ルヴォルフの目の前に映画面|《モニター》が表示される。
 そこには、半獣人族の少女が映っていた。
 半獣人族の少女は、目の前に映るルヴォルフを見下すような視線を送る。
「ネフィア嬢! 違うぞ、これは!」
『思い出せば、幾日か前に教室のルヴォルフの机の上に妹系のエロゲーの雑誌が置かれてましたわね』
「っ!? あ、あれはだな――」
「それ元は俺のね」
 映画面に映るネフィアは、コンテナの上に立つセーランを見た。
 左人指し指を自分に向けて、自分のものだとアピールしている。
「あれはキサマの仕業か――!!」
「家でこっそりプレイするよりも、皆で分かち合ってプレイする方がいいだろ?」
「いいわけあるか! いいか? エロゲーは一人で楽しむものだ。大勢でやるなど外道!」
『隠す気もうとうありませんわね……』
「あ、しっま――」
 た、とルヴォルフが言葉に出すよりも早く、セーランが声を出す。
「ルヴォルフさんが、エロゲプレイヤーであることをネフィア嬢に告白しました! それも妹系エロゲーでえーす!」
 直後、西二番貿易区域の所々から声が聞こえた。
「ついに告白してしまったか、同士よ」
「あのルヴォルフがエロゲをねえ」
「これはいいネタを仕入れた。今すぐ伝界|《ネット》に書き込まなければ」
「おい、最後の奴! それはやめろ!」
 ルヴォルフは叫んだが、時すでに遅し。
 セーランが表示した映画面には、ルヴォルフ沈集と書かれたページが映る。
 観覧数は千を超えていた。
「クソ ッ! 俺はもうお仕舞いだ」
「仲間がいるぞ」
「……セーラン」
 地に手を付くルヴォルフを、コンテナから飛び降りたセーランが慰める。
「あ、だけど俺はパスね。多分いると思うよ、隠れエロゲプレイヤー。うん、知らないけど」
「キサマッ!」
 掴み掛かろうとしたルヴォルフを避け、セーランはコンテナの後ろへと逃げた。
 ルヴォルフが右に行ったら、セーランは左へ行く。左に行ったら
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