暁 〜小説投稿サイト〜
オズのポリクローム
第十一幕その一

[8]前話 [2]次話
                 第十一幕  騎士団長の教えてくれた場所
 一行はお城の中に入りました。そのお城の中はといいますと。
 お城の中も石造りでとても壮麗な感じでした、ステンドガラスが廊下やお庭の方にあって赤や青、黄色や緑の光をお城の中に入れていて。
 所々に金や銀の甲冑や大理石の像、絵等が飾られています。廊下にはビロードの絨毯が敷き詰められています。
 その中を進んで、です。ジョージは言いました。
「何か凄いお城ですね」
「そうよね」
 ドロシーがジョージのその言葉んい頷きます。
「お城というよりは」
「宮殿ですね」
「宮殿に教会が入った」
「そんな感じですよね」
「見て」
 ドロシーは廊下の上を指差しました、廊下の天井はとても高くて。
 そこにも絵がありました、ルビーやサファイアのシャングリラを中心に置いてです。
 天使達が動物達と楽しく遊んでいたりお空を飛んでいる絵が描かれています。ドロシーは皆にその絵を見せて言うのでした。
「天井にまでね」
「絵がありますね」
「それもシャングリラまで」
「しかもあのシャングリラって」
「宝石ですし」
「ええ、凄いわ」
 本当にというのです。
「それも一色だけじゃなくて」
「五色ですね」 
「オズの国の五色にです」
「白もありますね」
「ダイヤのシャングリラも」
「お空の世界の色よ」
 ポリクロームが五人に言ってきました、ここで。
「白はね」
「あっ、雲ですね」
「雲の白ですね」
「オズの五つの国にはそれぞれの色があって」
「お空の色は白」
「雲の白がなんですね」
「そうなの、そしてそこにね」
 さらにというのです。
「私達それぞれの精霊の色があるのよ」
「ポリクロームは虹色だね」
「虹の精霊さん達は」
 臆病ライオンと腹ペコタイガーが言ってきました、勿論二匹もお城の中に案内してもらって中を進んでいるのです。
「雷の精霊さん達は雷の色」
「そうなっているんだね」
「そうよ、私達はそれぞれの司っているものの色よ」
 ポリクロームは二人に答えました。
「そうなっているの」
「私達はです」
 天使さんが言ってきました。
「金色です」
「あっ、頭の輪」
「その輪の色ですね」
「天使さんには絶対にある」
「その輪の色ですね」
「そうです、この輪は天使の力の象徴ですが」
 その尊い力のというのです。
「この輪が金色なので」
「天使さん達の色も」
「金色なんですね」
「そうなんですね」
「そうなっています」
 実際にというのです。
「ですからこのお城の中には金色のものも多いです」
「あっ、確かに」
 ここで気付いたのは腹ペコタイガーでした。お城の中を見回して。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ