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逆襲のアムロ
14話 ソロモンの悪夢 UC0080 1.1
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蔭でミネバに恵まれたのですから。できることなら貴方と一緒に・・・」

「それはできない。わかってくれとは望まん。これはオレのエゴだ。済まない」

「・・・わかりました。でも、後から来てくれますよね」

「ああ、勿論だ。連邦をこの手で粉砕してからお前を迎えにゆく」

そうドズルが約束を交わし、ゼナの額に口づけをしてから再び司令部へ戻っていった。


* ルナツー 宙域 ワイアット艦隊 同日 16:00


ワイアットは旗艦の中の艦長席において紅茶を嗜んでいた。
ワイアットの下に数々の戦況報告が入る。全てが良い報告だった。

各分艦隊司令の話によれば、ルナツーからのジオンの迎撃艦隊を撃退した、そして掃討作戦と合わせて1月3日にはルナツーの制圧が完了するだろうという報告が入っていた。

「うん、良い話だ。貴官らの働きに満足している。この残存戦力ならばティアンム艦隊の後詰ができると思う。まあ焦らず目の前の皿を上品に平らげるとしよう」

ワイアットがモニターに映る分艦隊司令らにそう告げると皆了承し、持ち場にて最善を尽くしていた。
ワイアットはルナツー攻略中もティアンムの状況を通信士より逐次受け取っていた。戦友でありライバルである指揮官の動向を知りたかった。

ティアンムの戦闘詳報に目を通したワイアットは少し眉を潜めた。

「・・・少数の迎撃艦隊に翻弄された。そしてジャミトフからソーラーシステムの受領・・・。意外と苦戦を強いられているようだ。宇宙戦力の半分がティアンムが持っている。これが万が一失われることになったら、連邦の人材渇枯が必至だ」

ワイアットはその詳報を副官に預け、再び紅茶を口にした。

「機械など作るのは容易い。だが、人材はそうはいかん。戦場に出せる兵士を作るのにはそれなりの年月が必要だ。ティアンムの戦力がソーラーシステムと伴ってソロモンの攻略には十分なのだが、窮鼠と化した敵は何をしでかすかわからんからな。ましてやあのドズル・ザビが守る要塞だ」

そうワイアットが周囲にぼやくと、その意見に反応した。そして今攻略中のルナツーにおいても敵が窮鼠と化すことについては動揺の話であった。そして皆に徹底した。

「隙を見せてはならない。各自、各艦、敵動向をキメ細やかにチェックしていけ。降伏する艦艇にも自爆する危険性ら、工作員らなど想定して確認するように」

その命令はワイアット艦隊全艦に通達され、ワイアット艦隊は1割に満たない被害にて1月3日にルナツーの攻略を完了した。


* ソロモン 宙域 1.02 9:00

ティアンム全艦艇がソロモンを半包囲するように展開し、モビルスーツ隊も発進していた。
そしてティアンム艦隊の中央部後方に新兵器のソーラーシステムを配備していた。

「これ
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